サトウキビの活用1 野菜として | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

サトウキビに限らずそうだが、一面表土を耕し肥料で育て農薬を使う今のようなやり方では環境にも人にも良くはないし、後継者も育たず存続も難しいだろう。

あくまでサトウキビは砂糖を搾る原材料であり、肥料を与えることで成長が早く糖度も増す。

しかし材料とすると極端に安価で1キロ数十円にしかならない。

少し考え方を変え、新たな利用法を試みることにした。

観光地などではキビを絞ったジュースやキビが丸ごと土産として売られているが、飲むかかじるかで消費は微々たるものだ。

一つは若いキビを野菜として使えるかどうかで、ベトナムではキビの髄にエビなどの煉りものを巻いて揚げたり焼いたりする。

四川料理にはキビの髄の千切りを入れた魚の煮物もある。

日本にはキビを野菜として使う習慣が無い。

青パパイヤや青バナナを野菜として使う習慣も全土に広まっているわけでもない。

サトウキビに似たマコモやネマガリタケが食用になっているのだから食えんことはないだろう、糖分がなくとも柔らかくて旨ければ十分。

新芽が食えるなら野菜としての収穫は楽だ。

糖分が出始める頃のキビの繊維の硬さは気になるが、ベトナムや中国では既に食っている、工夫すれば何とかなるだろう。

完熟した甘いキビで若いキビを柔らかく煮込めば美味しいデザートになるかも知れん。

キビをもって・・キビを・・キビしく制す・・キビキビした旨さ!

まあどうせ誰も、調理法も洒落もそこまで深く探求してはいないだろうから「野原の土」お笑い3人組でやれば良い。

それに協生農法研究所セファリのメンバーには料理の得意な女性達がうじゃうじゃいるからやっていただこう。


続く・・