土壌構造による表土の違い | 野人エッセイす

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新農園 大根うね

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新農園 表土が流出した大根うね 通路まで埋まる
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表土拡大
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新農園 シマラッキョうね
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前回、「土壌構造による生育の違い」を書いたが、今回は表土の違いを紹介する。

大根のうねで比較するとわかりやすい。

8月初旬にトラクターで造成、8月後半に大根の種を蒔いた。

3週間経ってうっすらと草が生えていたそのままの台形うねと、セファリの助っ人2人が形を整えた丸うねだ。

丸うねは台形の角をとって中央に集めたもので、草もなく種は蒔きやすかった。

この真夏の3週間の草の差は非常に大きかった。

先日、畑全域が水没するような集中豪雨があり、周囲の畑でもうねが変形、野菜が流されていた。

新農園の一部も例外ではなく、少々の雨では何ともなかったうねの表土は流出、通路が埋まり、表面は石ころだらけになった。

一部とは、整形して草がないうね全域のことで、草が生えたうねは一部崩れている場所もあったがほぼ無傷だ。

大根は、15mの草の生えた台形うねに4列、整形した草のない丸うねに3列、ほぼ同じサイズに育ち、整然と並んでいた。

表土と共に大根も流出、生き残りは合わせて一列分もなくボロボロで、追い蒔きせざるを得なかった。

まだ発芽していない他の野菜の種も表土と共に相当数流されてしまった。

草の生えたうねの大根は無傷のまま成長、他の種も発芽し始めた野菜も無傷だ。

ムー農園のうねは昨年の台風で40mの風と豪雨にも無傷、木が数本と周囲の柵が傾いたが野菜の被害はなかった。

周囲の畑は壊滅状態だった程の台風に耐えるくらいだからこの程度はビクともしない。

大根は新農園とほぼ同時期に蒔いたが、草や他の野菜と協生しながら新農園の数倍の大きさに成長している。

最低限の草の管理は必要だが、野菜の成長度、虫の被害の少なさ、自然災害の修復の手間や経費を考えると利点の方がはるかに大きい。

しかも肥料も農薬も必要なく生命力も強く健康。

これが人間の生命を維持する本来の野菜であり植物なのだ。


ムー農園大根 ジャガイモ ブロッコリなど混生
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ムー農園大根 ブロッコリ 葉野菜混生
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大根 人参 サンチュ ブロッコリ ピーマン
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