銀杏の知恵 | 野人エッセイす

野人エッセイす

森羅万象から見つめた食の本質とは

野人エッセイす


アケビなど、木の実の種を飲み込んでもウンチが詰まるはずもないことは前に書いたが、では、ギンナンやクルミなどのデカくて硬い種はどうなるだろうか。


あのでかい種が詰まるところを思い浮かべていただきたい。

思い切りリキんで出たら・・まるで種鉄砲だ。

しかし・・うんちの臭いがするあのギンナン・・誰が食うのだろう。

今のところ人間しかいないようだが・・・大切な種の中身ばかり食って、タネ運んで野原でウンチするわけでもない。銀杏の木はさぞかし人間が嫌いだろうなあ。


まあ、それらの種は動物が食べて運ぶようには出来ていない。

抱えて運ぶのだ。

ギンナンをリスなどが運んで埋めて隠し、忘れてしまうからギンナンは他所で発芽出来る。つまり鳥や狸などに食わせない為の果肉だ。

クルミなどと同じように種は鳥にはでか過ぎるし、鳥は土を掘って埋めず垂れ流しだ。

ギンナンは土中でないと滅多に発芽出来ない。

発芽出来るなら足元に落ちた子孫同士で自滅してしまい、「イイチョウシ~!」にはならない。


さて・・前置きはこれくらいにして、これからが銀杏の知恵の本番だ。


次回 「銀杏が臭い本当の理由」 全4編  面白いぞ・・