ポチが跳ぶ 犬は臭くない | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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へっぴり腰で飛び込みを披露しているのはポチだ。野人は猫はタマ、犬はすべてポチと呼ぶようにしているが、この犬はリリーと言うらしい。連日のように近くの川に飛び込んで泳いでいるようだ。ウンチングスタイルと同じでまるで絵にならないが、まあこんなもんだろう、オリンピックのようにはいかない。

昨日は、先日「畑の笑顔」で紹介した国際カップル、ザリッチ宏枝さんが訪ねてきた。同伴したのは読者の「裏編集長」でネット新聞をやっている変人だ。二人とも一緒に釣りと食事を楽しんだこともあり、畑の野菜と釣りのお礼にと野人にアワビを贈ってくれた。

用件は、野人の農業理論を広くアメリカに紹介したいというものだった。野人農園の野菜を食って明らかな体の変化があり、ぶっ飛んだらしい。それは有機野菜からも得られなかったパワーで、人体を正常にすると確信しているようだ。特にアメリカ人はメタボに傾いているから効果抜群だろう。それはもう熱心な信者で有難いのだが、話は逸れてポチ・・いや、リリーの話になった。話せば長くなるが、野人農法における大地の仕組みも人間の皮膚の仕組みも同じようなもので余計なことするからおかしな結果を招く。肥料や農薬にあたるのが石鹸やシャンプーや歯磨き粉で、宏枝さんも納得して脱シャンプーや石鹸にチャレンジしたのだが三日坊主で終わったらしい。そこで登場したのがこの「ポチ」、いや、リリーだ。そう~!彼女は犬で実験したのだ。哀れなのは何も知らないポチだが、結果的に幸せな犬生を送っている。ヒジョ~に臭いから洗剤で洗っていたのだが、洗剤をやめて水浴びだけにしたら、あの独特の嫌な臭いはまったく消えたと言う。つまり犬の匂いはするが臭くはないのだ。ポチもそれからというものはすこぶる快適で喜んでいると言う。

地上のすべての生き物は植物動物を問わず「脂膜と微生物」で守られている。人間だけが自らそれをはぎ取って災いを招き入れている。ペットの犬や猫も同じ目に遭わせているのだ。脂膜があれば犬は冬でも水に入れるし、微生物が表皮や体毛の有機質の汚れを分解する。臭くなるはずなどないのだ。試してみれば良い。犬にも人にも水以外は必要ない。

宏枝さんはへっぴり腰のリリーから学び、野人理論を目の当たりにして納得はしたのだが、いまだ脱入浴剤に踏み切れないようだ。あの心地よい思いを断ち切れず煩悩と戦っている。しかし、今日は・・猿のようにやたら反省の言葉が出ていた。

裏編集長が言った、「石鹸やめたら靴下も臭わなくなった」

さらに・・「うんちの拭き方が雑でも・・分解する・・」とダメを押す。

野人も負けじと言った、「パンツも・・替えなくても・・臭わん」

ザリッチ宏枝さんは、ひたすら下を向いて感動と笑いをこらえていた。

野人理論を広める計画は・・パンチーになって一件落着した。


畑の笑顔

http://ameblo.jp/muu8/entry-10312334419.html


あわび天国~!

http://ameblo.jp/muu8/entry-10314753022.html