至福の満願会席料理 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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見ているだけで幸せな気持ちになり、笑みがこぼれる料理だった。こんな料理を「満願会席料理」と言うのだろう。アワビや伊勢エビや松阪牛でもなく、凝った味付けでもない。しかしどの料理も甲乙付けがたいくらい美味しく、全員が心から満足していた。

釣った魚を調理して楽しむこの企画はお客様の満足度が非常に高くリピーターが増えている。しかし今回の料理は野人の目から見て、過去最高の料理だった。周囲の山菜は天ぷらに取り込んでいたが、この春から農園での収穫体験と釣りをセットにした企画で食卓が華やかなものになってきた。天ぷら用の山菜に野菜、サラダも豊富だ。

しかしこの料理は特別だった。野人も一緒にご相伴に預かったがどれを食べても非常に美味しく満足度が高かった。自分達で調達した食材と言うこともあるが、何よりも全員一丸となった連携と指揮官の料理センスだろう。いつもは野人が調理法を指示するのだが今回は何もしなかった。ただただ美味しくご馳走になっただけだ。うちの女性スタッフ二人も同席してご馳走になった。

食材を調達して料理を作ったのは「タラサ志摩」の社員15人で、メニューを決めて総指揮をとったのは社長の今野華都子さんだ。その段取り、下ごしらえの手並みと指示は鮮やかと言うしかない。刺身もスタッフで作り、今野さんは前回に続いて今回も最後まで天ぷらを揚げて皆に食べさせていた。さらに今回はゴーヤチャンプルーに「むかご飯」まで作ってくれた。白いご飯にむかご飯に、今回も持参したタラサ特製の「アオサフランスパン」もあった。アオサパンには野人特製のスズキの生ハムが合う。食べきれなかったゴーヤチャンプルやむかご飯やサラダなどすべて持ち帰った。帰りに・・「今度はいつやる~?」と言うから「10月・・・」と答えたらニコニコしながら帰って行った。

野人もまた一緒に食いたいくらい楽しかった。






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