結核の記憶 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

最近また結核が注目を集めている。以前は不治の病、肺病と呼ばれ恐れられていたが、治療薬が出来てからはそれほど深刻に思われてはいないようだ。しかし伝染病であることには違いない。子供の頃、ツベルクリン反応や、痛い注射を肩に打ち込まれた人もいるだろう。その注射が嫌で、赤い反応が出るよう注射跡をこすったり叩いたりした記憶がある。野人は結核に対して特別な思いを持っている。随分前になるが親兄弟3人を結核で失っている。父と姉と兄だ。野人もその気があったのかツベルクリン反応が赤くならないのが嫌でたまらなかった。母は祖父母と幼い野人を養いながら働いていたが結核に感染、近所の親しい医師に入院するよう宣告されたようだ。どの程度かも医師との話もわからない。しかし事情が事情だから隠し通して気丈夫に頑張った。朝6時から9時までほぼ年中無休の自営業で肉体を酷使していた。手はアカギレだらけだったのを覚えている。気力が通じたのか結核の進行は停止、生涯発症することはなかった。

結核菌が体内に入ると免疫が働き、それが勝てば消滅するが負ければ発症すると言う。まあ母の場合は免疫達の根性が勝っていたのだろう。

一族が結核でことごとくやられたいきさつについては1年位前に書いた。2500字もの長い記事で暗い話しになるが紹介する。当初からの読者は読んだことはあるだろうが。

テーマ「たった一人の武士道」の巻頭、昨年44日の記事だ。


孤児に食べ物を分け与え餓死した祖母

http://ameblo.jp/muu8/entry-10085599268.html