「なごり雪」は旅立ちの歌 故郷の駅 | 野人エッセイす

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86歳の母が新聞記事をよこした。「正三君のことが書いている」・・と。高齢になった今も彼のことを気にかけているのだ。母と伊勢正三と野人の間には消えることのない壮絶な記憶が残っている。鮮血に染まった母のエプロンを彼も決して忘れる事はないだろう。野人の人生にも大きな影響を与えた。伊勢正三は野人の幼馴染で年上だ。母はいつも「この子を頼むね」と伊勢正三を可愛がっていた。母が人生を終える前に何とか会わせてやりたいと思う。

写真は伊勢正三と野人の故郷、大分県の津久見駅だ。互いの実家はこの駅から歩いて5分以内だ。すぐ前が海で、山に囲まれているから駅も湾曲している。九州の雪はいつも積ってすぐに消える淡い雪だ。映画の舞台は東京駅になっているが、この駅で名曲「なごり雪」は生まれた。彼はここから大分の高校へ毎日通った。そして同じ高校の南こうせつとバンドを結成、やがて「かぐや姫」が生まれた。なごり雪は若き日の彼の旅立ちの歌。


母と伊勢正三の話は 「伊勢正三 幼馴染の記憶」に記している

http://ameblo.jp/muu8/entry-10090977845.html