風邪をひく最大の原因は喉や鼻の粘膜の防衛システムの低下だろう。体質の差で体内部の要因もあるが、菌は粘膜から入るから初期には扁桃腺や鼻がおかしくなるのだ。ノドのイガイガ、カササカ、鼻水、鼻つまりは昔からの定番だ。そしてほとんどの人がそこから本格的風邪の症状に突入する。空気感染だから次から次へと菌が増えて白血球もお手上げ状態が風邪だ。戦ってはいるのだが相手が多すぎる。風邪の予防としてマスクは何十年も使われてきたのだがたいして効果的とも思えない。マスクでウィルスを防ぐ前に皮膚と粘膜で防御するのが先決だろう。何とも間の抜けた話だ。口内に付着した菌をうがいで殺菌するなどさらに間が抜けている。どうやっても人が空気を吸う以上入ってくるのが当たり前だ。必ず入ってくるから何万年もかけて人体の防衛システムが出来上がったのだ。あまり役にも立たないマスクなどはどちらでもよいが、うがい薬によるうがいなど愚の骨頂で、薬物で口内の粘膜システムを壊して微生物まで駆逐すれば、風邪の「新菌さんいらっしゃ~い!」と言うようなものだ。石鹸で足を洗えば水虫菌を同じように招き入れる。
歯磨き粉も同様なのだが、野人が石鹸をやめてからも歯磨き粉は使っていた。それで風邪をひかなくなったのだが、そこから考えられる事は皮膚は表皮も粘膜も同じ臓器として一体だからだ。仕組みに違いはあっても同じ微生物に守られている。口内から入りやすくても体に付着して増殖する菌が圧倒的に少なかったからだろう。つまり皮膚も粘膜も本来の形で防御すれば風邪など滅多にひかないと言う事だ。水道水の塩素も影響はあるだろうが、石鹸を使わないだけでも相当な効果があると言うことは、白血球の防衛力も相当なものなのだろう。しかし本来はもっと楽に防衛出来るはずなのだ。体や口内にたっぷりとウィルスを付けて持ち帰り、うがいなどしても気休めにもならず手遅れだ。
風邪の特効薬はいまだに発見されていない。そんなものは出来るはずがないと思っている。風邪薬は、まったく必要ないトンチンカンなものだからだ。だから症状を軽くする薬が限界。人の体は最初から防げるように出来ている。風邪をひきやすい状態にしているのは人間自身だ。