野人の入浴はカラスの行水で、湯船から出ると頭からシャワーをかけて。耳の穴にシャワーを当て「ブワ~!」と奥までかけて終わりだ。何十年もそうして耳を洗っていたのだが、ある日それが「変」だと社員に言われてしまった。普通そんな洗い方しない、出来るだけ耳には水が入らないようにするのだと言う。銭湯で注意しながら周りを観察すると、たしかにそのような洗い方する男は一人もいないのだ。長居してよく見ていたのだがやはりいなかった。タオルで拭くのはいたのだが、シャワー水を穴に噴射する男はいなかった。銭湯は何度も行ったが、そんなことまで意識してはいなかったので気づかなかった。海に入ってもプールでも耳の中まで水は入るはず、しかし鼓膜があるからそれ以上は行かないようになっている。海に入った後は耳の中の塩分を落とす為に真水で洗うはず、何故日常は水を入れないのだろう。他の皮膚とたいして変わらないと思うのだが、う~ん・・・野人が変なのか?皆の意見はどうなのだろうか。