フェイジョアの実の断面 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは



野人の好物のフェイジョアの実が熟して落ち始めた。フェイジョアはフトモモ科の熱帯果樹だが、耐寒性があり東京近郊までくらいは育つ。ただ、自家不和合性の為それほど普及していない。異なる品種間で受粉しないと結実しないものが多いのだ。原産地は南米で、この仲間には屋久島にも多く自生するフトモモ、熱帯果樹のグアバ、レンブ、香辛料ではクローブ、オールスパイス、観賞用で実も食べられるミルタスなどがある。野人の農園にはフェイジョアの幼木を15本、グアバを3本、ミルタスを2本植えている。一般的な果樹全種の他に、ポポー3本、ウグイスカグラ5本、ザクロ3本、中国ナツメ2本、ヤマブドウ6本、ヤマモモ2本、ジュンベリー3本、サクランボ多品種10本、ユスラウメ10本、ワイルドベリー5本、ブルーベリー50本、ブラックベリー20本、イエローベリー5本、レッドベリー3本、アンズ、アーモンド、ライム、コミカン、シーカーサー、アケビ、ムベ、サルナシ、マタタビなどがある。しかし果樹園ではなく、あくまで「畑」なのだ。木は木陰作りと、鳥や虫を集める為のものだ。それらが畑に肥料を供給し、青虫の駆除、一種の虫の異常繁殖を防いでくれている。落葉すれば腐葉土になってバランスを保っている。剪定は木陰のバランス優先で、実をならせる剪定はしない。なれば食う。

フェイジョアの実は緑色のままで木では熟さない。落ちて柔らかくなった頃が食べ頃だ。二つに切ってスプーンで食べるのだが、その味はバナナとパイナップルを足したような味で、別名「パイナップルグアバ」とも呼ばれる。花は食用花の中ではずば抜けて甘い。

参考の為、6月10日の記事も紹介する。

テーマ 畑の食卓

食用としてサラダにする花は多いが、甘くて美味しい花は珍しく、一つしか知らない。温帯でも栽培出来る「フェイジョア」と言うトロピカルフルーツの花がある。直径5センチほどの肉厚の白い花びらで中心が赤く綺麗な花だ。この肉厚の白い花びらがたまらなく甘くてジューシーで、サラダというよりそのままデザートだ。果実は緑色の卵大で、味はバナナとパイナップルを混ぜたようで別名「パイナップルグアバ」とも呼ばれる。マンゴスチン、チェリモヤと並んで好きなトロピカルフルーツの一つだ。前の会社でも独断と偏見で大量に植えていたが、自分の会社を作ってからも本社の海の拠点に植え、そしてピラミッド農園にも20本くらい植えている。フェイジョアの実は緑のまま落ちて柔らかくなった頃が食べ時、二つに切ってスプーンで食べる。花を楽しみ、花を食べて、果実がさらに美味しいという楽しい果樹だ。常緑の風情のある木で、庭木として植えても十分サマになり、西日本の暖かい平地なら結実する。是非花も実も食べてもらいたい、花は6月で果実は11月だ。