巻貝で作った「磯物丼」 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

獲って来た磯の巻貝を丼にした。サザエは生のまま殻を割って肉をスライス、尻尾は甘辛く煮て乗せても良い。バテイラやガンガラなどの磯物は茹でて尻尾まで取り出す。タレは醤油とみりんとダシを沸騰させ、冷めてからワサビを溶く。ご飯に生サザエと磯物を並べ、バフンウニを散らしてタレをかけて出来上がり。好みで刻み海苔を散らしても良い。強烈な磯の香りがたまらない逸品で文句なく旨い。サザエやウニがなくても小さな巻貝と海苔だけでも美味しい。潮が少々満ちていても磯に行けば子供でも獲れる。石をひっくり返せば、イシダタミガイ、クボガイ、スガイ、ニシガイ、イボニシがいて、膝まで水に入ればガンガラやバテイラが、バフンウニだっている。カサガイを使っても良いし、面倒だがカメノテの小さな可食部を集めても良い。とにかく貝なら何でもかまわない。片っ端から放り込んだ釜飯も旨いものだ。