地力だけで育った巨大サンチュ | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

レタス類は本当に優れものだ。あえて肥料を与えなくてもよく育つ。ご覧の通りキャベツみたいなサンチュが育った。しかもレタスは根元から切るとまた生えてくる越年草だ。今年の秋もまた収穫出来る。うまくいけば来年の春も同じ株から生えてくるのだ。歯ごたえもほろ苦さもあるが、それが地力だけで育ったレタス本来の味だ。普通の柔らかいレタスを食べ慣れた人には硬くて苦く感じる。しかしこのレタスには驚くほどのパワーがある。便通が抜群に良くなり、食べ続けるとスタミナドリンクよりははるかに元気になれる。ジュースにすれば何故かまったく苦味を感じなくなり、青汁よりもはるかに飲みやすい。

実験で人に食べさせてスーパーのレタスと比べたが結果は明白だった。肥料を与えず地力だけで自ら育った本来のレタスには未知のパワーがあるようだ。もっと多くの人で実験を続けたい。それに大量に群生させても虫もつかないから穴一つ空いていない。サラダ菜、サニーレタス、リーフレタス、玉レタスなども同じだ。全種のレタス類をすべての野菜と「共生」させているから、農園中、通路を問わずレタスだらけになっている。

ブロッコリーも二年間収穫出来た。土は、野菜にしろ、草にしろ、抜き続ける限りは硬くなり、耕さざるを得なくなってしまうが、一年草、越年草を生やして土中深く根を張らせ、草を表土に戻す限り、半永久的に柔らかさを保ち、本来の土のバランスを維持し続ける。実験しても明確だが、草を戻したうねより綺麗に刈ったうねのほうが土は数倍も硬くなるのだ。