農園でネズミを狙う猫 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

昨日、ピラミッド実験農園へ行くと野良猫がいた。農道で集中していたので車を途中で止めた。明らかに獲物を狙っている格好だ。近くには数百メートル以上民家はなく田んぼや畑ばかり。飼い猫はこんなところまでは来ない。獲物は野鼠で、猫も生きてゆくのに必死だ。そう思って狩猟の邪魔はしないようにした。肥料も農薬も使わずに、全果樹、野菜、山菜の混生のせいか、虫と野鳥が多く、モグラ天国で、その穴に野鼠までが住み着いている。百舌や雉やフクロウやイタチに次いで「猫」までがやって来た。野良はこちらを気にしながらも構えを崩さない。生活がかかっているのだ。ネズミかモグラが動くのか、飛び掛る格好をしてはまた元の構えに戻った。そうやって20分近く車の中で野良に付き合っていた。ヒマだったのだ・・・。結局狩りは失敗に終わったが、あきらめずにまた来るだろう。モグラの穴は至る所に空いている。モグラの主食はミミズで野菜を食べる事はないが、穴に住み着いた野鼠がたまに白菜の根と大根を食べている。野鼠も、イタチや雉やフクロウに狙われ、猫まで敵に回してしまった。夜もまたサバイバルが繰り返されているのだろう。乱舞した蝶が生んだキャベツの青虫達も鳥の餌になり一掃されているが、蝶も子孫存続の為に必死で生み続けている。どちらにせよこちらの出番はなく、キャベツは問題なく収穫出来る。何個かは鳥にかじられているがそれくらいは仕方ないだろう。少なくとも青虫には何の迷惑もしていない。野鼠だけが野菜を食べるが、今日の助っ猫にも頑張ってもらうしかない。また、無給で働く新しいスタッフが増えた。たまにはカツオ節でもやるか・・・残念賞で。