ゾクッとする話④ | まったり日和

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さすがの私でもこれは1人では…


光る


この老人ホームの間取りは田の漢字のようでした。

エレベーターで上がって2階に到着すると廊下が右と左に分かれ、中央はちょっとしたイベントができるような少し広めの廊下みたいな感じです。その広めの廊下の両脇には中庭があり、その向こうに各ユニットのリビングが見える状態です。

各ユニットには中庭側に2つ居室があり、廊下の外側(建物の外に面した側)には6~8の居室が並んでいました。


エレベーターの右に行くと浴室があり、その先には、入居者や家族がくつろげる畳の部屋があります。さらにその先には居室とリビング。またエレベーターから左に行くと汚物室と洗濯室です。こちらもさらにその先には居室とリビングです。

廊下は昔で言う回廊式のようでした。ぐるっと一回りできるのです。理事長はこれを失敗したと嘆いていました。認知症の方が帰りたいと歩くが同じところを堂々巡りするそれと同じようになってしまったからです。


月下さんの居室は畳の部屋の先を進んで一番めの角部屋でした。

ご主人やお孫さんとよく畳の部屋に泊まる事もしばしばありました。


畳の部屋は6畳ほどで廊下との仕切りは障子戸のみでした。押し入れと床の間、テレビまで置いてあり、夜勤の仮眠時にも重宝していたスペースでした。


月下さんが亡くなって1週間後、遅番の勤務をしていた私は各入居者の就寝ケアに差し掛かっていました。


あ、おむつカバーがないわ。

と、洗濯室に取りに行こうと畳の部屋の前を通りました。



障子戸が少し隙間が開いてたのが妙に気になりました。


おむつカバーを持ってユニットに戻り際、ふと見ると…


📺️


真っ暗な畳の部屋で、テレビの画面だけが青く光っていたのです。


うわ~💧


ゾワッとした感覚が背中を通り抜けましたが、入居者さんが待ってるので一旦業務に戻りました。


そして、1通り終えたあとに、子林さんの訃報を知らせてくれた男性スタッフを巻き込んで再び畳の部屋へ…


うわ~💧やっぱり光ってる…


なんと!勇気ある彼は、確認しようと部屋に入っていったのです。


思わず騒いだイタズラ心(笑)

そっと障子を閉めてみました。


うっわ!


小さな悲鳴とともにすぐ障子を開けて


やめて下さいよ💦


ごめんごめん💦(実は恐かったのね…)


テレビのコンセントを抜いても光ってる状態で、原因不明…


とりあえずコンセント抜いてしばらく様子をみることに。



翌日、そっと覗いてみるといつもの普通のテレビに戻っていました。


よく考えると月下さんが亡くなってちょうど7日めの夜でした…


月下さんがお別れを言いにキタのかな?


そうだと信じて、ありがとうと心の中で呟きました。