ゾクッとする話② | まったり日和

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自分の健忘録として綴ってます。

まったりしたいけどまったりしてない日常を少しでも振り返った時にくすっと笑えたら└(゚∀゚ )┘

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8本


私の担当するユニットには、歯がなくて可愛い野村さんというアイドル的存在のお爺さんがいました。

尿意をもよおすとなぜか外で用を足したがり、部屋から外に出て植木の側で青空トイレ(外で排尿する)をしていました。

2階は中2階のような造りになっていて、部屋や廊下の突き当たりにある非常口から直接外に行けてしまうのです。

笑顔が可愛い野村さんと行事の時に撮った写真をユニットの廊下に飾っていました。大きく口を開けて笑いながらカメラに近づいてくるような楽しそうな写真です。



子林さんが亡くなってから1週間後、同じユニットの角部屋に入居されていた神岡さんがお亡くなりになりました。

しばらく調子を崩していて、看取りの時期に入っていた方でした。

延命措置を望まない、なるべく住み慣れた部屋で死にたいという希望を受けた上で施設で看取る事になった方でした。

あの頃は賛否両論あった施設で看取る事…それを実践していた老人ホームでした。


同じユニットの入居者に見送られながらストレッチャーで家族と葬儀やさんと一緒に退所となった神岡さん。スタッフも壁際に並んでお見送りしました。


神岡さんの部屋に近い壁に野村さんの笑顔の写真が飾ってあったのですが、ふと見るとなぜかその写真だけ霞んでいました。

私は何も疑問に思わずに手で写真の表面をぬぐいました。


すると


?!


野村さんの笑顔の口から8本の線が放射状に現れているじゃありませんか!


な  な  な  なんじゃこりゃ!


しかも、青黒い線と赤い線の2種類がありました。


飾った時にはそんなものなんかありませんでした。


不吉な事が起こらなければ良いが…と思い、その写真は外しておくことにしました。


そして…


1ヶ月半。


なんと、その間に神岡さんも含めて8名の入居者の方々がお亡くなりになったのです。

しかも、2階と3階の角部屋の方ばかり…

看取りの方ではなく突然に亡くなった方も…

さらに、亡くなった方の男女の数とあの写真の線の色の数が一致しているという…


写真をまた確認しました。

線はくっきり残ってます。後から誰かが書いた?とよく見ましたが、やはり違いました。

一緒に写っている方に配ろうと焼き増ししたものにはありませんでした。飾ってあったあの1枚だけです。


数えられる指…8本…

子林さんが亡くなって…49日…


子林さん…


まさかね


寂しくて連れていった?


8名


49日間こちらにイタのかな?


その後はお亡くなりになる方は途絶え、いつもの日常に戻ったのです。


クルとしても、顔なじみの方々ばかりのはずだから恐くないよ😃


そう言って気持ちを切り替えていた当時の私でした。


が…



つづく