そもそも③ なんで扇子なの? | 『あなすずねっと』

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”仙台すずめ踊り”をより深く知っていただくために、満載の情報を発信します。             

 

 

 すずめ先生!すずめ踊りが扇子を使う

・・のはすずめの羽を表わしているって聞い

・・たことがあるんですが、本当にそうなん

・・ですか?

 

もちろんその通りです。でも羽を表す

・・なら扇子以外にもあるよね!ねぶたの

・・ハネトにしてもさんさにしても東北の

・・祭りの踊り手は色んな飾り物をつける

・・からね!でも扇子だった。

・・それではなぜかを説明しましょう!

 

 

青葉城を造営した420年前、石垣の職人たちは仙台市の国見というところから石を切り出して、そこから谷に降りて広瀬川を渡り、そこからまた青葉山の造営地まで登らなければなりませんでした。アップダウンのその距離は実に3kmを超えます。しかも何頭もの牛と大勢の人の力で運びました。この作業はスムーズに進むわけがありません。前進は少しずつ、進んだり引っかかって止まったり、、。そんな時は全員で息を合わせる必要があります。声を合わせるのも必要ですが音頭取りの合図を見て合わせることも必要でした。そこで指揮をとる役割の人たちは扇子を使って合図をしたのだと思われます。そのため石工さんたちは常に扇子を持っていて宴会で酔っぱらって踊るにしても扇子はつきものだったに違いありません。すずめ踊りは仙台市に残る石屋さんの間で昔から伝承されてきたものですが、最後の伝承者と言われた黒田虎雄さんが扇子片手に踊っていたことからも想像がつきます。その後青葉まつりの復活で「すずめ踊り」として世にデビューするときに扇子は華やかなものを2本使うことになりました。そしてそれが雀の羽の役割になったのです。・・・・・

 

ふ〜ん、なんか深いですね!

・・今だったらトラックとかクレーン車とか

・・いっぱいあるけど、当時は人力ですもん

・・ね!昔の人はすごいビックリマーク

・・じゃー「それ、それ」とかの掛け声にも

・・繋がりますね!

 

ハハハ、、、それは浪漫ということに

・・とどめておこう (^_^)

 

 

さし絵:玉川 勝義