義母のマグカップを割ってしまった。
しまったっていうか・・・
多分、私が意図的に割ったんだ。
このカップ、義母を象徴するようなものだったのよね。
いっつも台所の流しの脇に置いてあって。
目障りでしようがなかった。
私が洗って棚にしまっても、また使って流しの脇に置く。
洗ってもしまっても、私が台所を使う時はそこにある。
だからもう、放置することにした。
夏場は、このカップで水をガブガブ飲んでるの。
「うめーうめー、水ほどうめーものはねー」って言いながら。
純朴なのかもしれないけど。
私には、田舎の下卑た老人に思えた。
水飲んでもお茶飲んでも、洗わずにそこに置く。
底の方が茶色くなってるけど、平気。
自分が使うものだから、洗う必要ないと思ってるのだろうか。
しかし、食事の支度の時は、そのカップを調理に使う。
なぜかスプーンや箸やキュウリやニンジンをそのカップに立ててたりする。
そして、洗いもせずにそれらを使用して料理する。
汚くて気持ち悪い。
義母に関しては、いろいろと気に入らないことがある。
でも、今まで生きてきた時代も環境も全く違うのだから。
それはある意味仕方ないと思ってた。
嫁と姑だから、一応嫁の私が我慢してたというか。
(多分、向こうも我慢してるのかもしれないけど)
でも、最近の私は道を見失ってるようなとこがあって。
なんか、すぐイライラするし。
心にドス黒いものが渦巻く。
そして、その怒りの矛先が、弱者である義母に向かってるような気がする。
で、今日もまた義母のやることが気に食わなくて。
それでも、ぐっと我慢して。
そんな時、このカップが目に入ったのよね。
使用済みの牛乳瓶と並んで置いてあったわ。
「邪魔なんだよっ」とつぶやきながら、牛乳瓶でコツンとたたいたら。
あっけないほどに、粉々に割れてしまった。
驚いた。
もちろん、割るつもりなんてなかったし。
全然力なんて入れてないのに。
魔法のように割れてしまった。
いや、魔法というより呪いじゃねーのか?
私の負の感情が、念力のように割ってしまったんじゃねーのか?!
目障りなカップだったけど。
ずっと見ていたものが、こうも簡単に消えてしまったりするんだな。
今、すごく嫌な気分だ。
ああ、病んでるなぁ。
こんな自分が恐い。
とりあえず、明日の朝義母に謝らなくては。
気が重い。