半月を追いかけて・麗しの武将画展編 6 | エメラルド

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好きなことや日々の雑感を書き綴ってます

お泊りもできず、夜のお出かけもできず。

楽しいことも中ぐらいな日々。

それでも出かければうれしいわけで。

今宵は白石話。

7月20日の思い出の続き。


前回までのあらすじ。

組長と宗実殿の腕立て対決を尻目に、蟻の写真撮ってる私・・・



壽丸屋敷を出て、広場であっちの班と合流して、また一緒に歩き出す。

チラ見禁止令は未だ続行中でございます。

(バカだよ・・・)


次に参りましたのは専念寺。

なんだ、よく通るとこじゃないの。

この寺に、そんな秘密があったなんて・・・


秘密というほどのことではないが。

この寺は、「白石噺」にまつわる寺なのだ。

姉妹ゆかりの薙刀や鎖鎌が保存されている。

鎖鎌見たかったの!

すごく楽しみだー。


いつも通りから見てただけのお寺の中に入る。

本堂には、海老蔵さんやら歌舞伎のポスターが貼ってある。

いつも飾ってるのか今日のための特別なのか、台の上に歌舞伎の錦絵などが並べられていた。


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そして、教会みたいにベンチが並んでるの。

これに座ってみんなで御住職の話を聞くのだ。

最初は遠慮して後ろの方でごにょごにょしてたんだけど。

御住職が「前の方にどうぞ」っていうから、調子に乗って1番前に座ってしまった。


御住職は、弁舌さわやかな方で。

非常にわかりやすく説明してくださった。

やっぱり、お寺の人ってお話しするの上手だなぁと思う。


白石噺とは、白石の姉妹の仇討ち物語。

まぁ、これにちなんで仇討ちまんじゅうとか仇討ちキャンディとか白石名物仇討ちフーズがいろいろあるわけですね。

時代的には、重長殿の頃ですな。


姉妹と父親が田んぼの草をとっていたところ、運悪く通りかかった侍に泥をかけてしまった。

怒った侍は父親を斬殺。

姉妹は逃げ帰るが、かねてより病気だった母親も話を聞いてショック死してしまう。

姉妹は仇討ちを決意。

江戸に上り、なぜか由比正雪さんの弟子になる。

数年後、白石に戻った姉妹は、重長殿公認のもと見事父の仇を討ったのでした。


とまぁ、こんなお話なんだけど。

それが、浄瑠璃とか歌舞伎になってだんだん話がふくらんでって。

姉は吉原の傾城になってたり。

仇討ちの時は由比正雪さんや丸橋忠弥さんまで応援に駆けつけたり。

なんか、おもしろいことになってます。


その後、姉妹は出家。

両親と自分たちが討ち果たした敵の菩提を弔って各地を巡礼。

後に、由比正雪さんが慶安の変で討たれた後は、師の菩提も弔いながら駿河の国で生涯を送ったらしい。

白石の藩士が討たれた悪い話でもあるので、白石ではあんまり大々的には語られなかったとか。


こういう話を、御住職が滔々と語ってくださるわけです。

わかりやすいし、おもしろいし、親しみやすい。

なかなか貴重な話を聞かせていただいたという感じです。

やっぱ、ブラシロイシ参加してよかったわ!


この専念寺の初代御住職は、初代小十郎さんが招いたとか。

本願寺顕如と一緒に信長軍と戦ったこともある僧兵上がりの人だったらしい。

このお寺と姉妹のかかわりは・・・あれ、何だっけ?

まぁ、何かゆかりがあって、姉妹が仇討ちに使った薙刀の刃と鎖鎌が残されてるのよねっ。

(なんてアバウトな・・・)

そして、「白石噺」は成田屋が得意とする演目なので海老蔵さんのポスターがはってあるとか。

ごめん、この辺の話あやふやになってきた。


話を聞き終わってから、台の上の資料を改めて見せていただいた。


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由比正雪さん、かっこいい!


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いや、そっちじゃなく仇討ちの絵を・・・


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この絵は海外にも渡っているらしい。


いや、絵もきれいなんだけどさ。

やはり見所は鎖鎌!

なんてマニアックな武器・・・

ていうか、かっこいいよね。

小さい頃、鎌と紐持ってくさりがまごっことかしなかった?

(そんなマニアックな遊びをするのは私だけか?)


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これ、御住職が素手でむんずとつかんで持ってきたの。

せめて手袋はめてくださいー!と心の中で思ったのだが。

我々一般人も間近でこんなふうに写真撮ったりできるわけです。


こんなに錆びちゃってるし、思ってたよりずっと薄くて小さくて。

これがほんとに姉妹が使ったものかは不明らしいけど。

鎖鎌の鎖が薄くなってるところをみると、実際に使われていたものなのだろうと。


実は、こんな無造作に置かれている鎖鎌だから、触ってはだめだろうか・・・と思ったのよね。

できれば、手に持ってみたい。

くさりがまごっこじゃなく、ほんとの鎖鎌。

御住職に頼んでみようかなーと、喉元まで言葉が出かかったのだけど。

「ほら、薄くなってるでしょ」なんて言うからさ。

私が持ったとたんにパリーンなんてことを想像してしまって。

触る勇気がなかった・・・ていうか、言い出す勇気がなかった。


よく考えると、後悔千万。

あんなふうに鎖鎌を身近で見られる機会なんてめったにないのに。

ダメもとで頼んでみればよかったなーと。

ほんとバカなもんで。

後で悔やむようなことばかりなんですよ。


つづく