通常業務に戻れず、盗作について考える | エメラルド

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何か憑かれてるみたいな感じなんだけど、もう少し考えてみたい。
「鋼の錬金術師」のパクリ疑惑小説「もののけ、ぞろり」について。

パクリ・・・なんて軽い言葉を使ってるけれど。
これは、盗作というものだよね。
人のものを盗んだ作品。
私は、盗作について前から気になって調べていたこともあるのだけど。
今回も、ちょっと調べてみた(レポも書かずに)
もう、睡眠不足になりそう・・・

コメントで、まつさくさんに教えていただいた「はみだしっ子」についても検索してみました。
盗作した飛鳥部勝則という人は、その後も作家活動を続けているようですな。
明らかな盗作ということでは一致してるけど、ファンの思いもいろいろあるみたい。


実は、盗作というのは結構あるようだ。
表沙汰になっていないだけで、文学界の大物がかかわっているものもあるらしい。
私たちは気づいていないけれど、感動したドラマも実は小説のパクリとか、あのシーンはこの漫画のあの場面とか、調べるといろいろ出てくる。

こうなると、暗黙の了解があるんじゃないかという気さえしてくる。
気づかれなければOKみたいな。
たまたま読者の指摘があったりして表沙汰になった場合は、言い訳とともに謝罪すればいいみたいな。
訴訟社会の海外じゃ通用しないけど、日本ならでは曖昧さというか。

間違った奥ゆかしい伝統なのかも。

確かになぁ、好きな作品には影響受けるだろうし。
アイデアだってそうそう斬新なものがほいほい出てくるわけはない。
真面目な作家さんほど、常にアイデアを探して、いいフレーズがあればメモしたりするだろうから、その過程で既成の作品が混入とかあり得ることだよね。
(まぁ、言い訳っぽい気はするが)
歴史物だったら、特にそうだよ。
調べてる資料が同じものだったりするんだから。

いろんな作品の類似箇所を検証するようなサイトもあるけど、何もそこまで・・・って思ったりもする。
そんな、重箱の隅をつつくみたいなことしておもしろいのかなって。

でも、盗作によって不利益を蒙ってる人、誇りを傷つけられた人は確かに存在する。
ファンとして許せない思いだってある。
何より、ものを創造する人間が他人のものを盗むなんてのは明らかにいけないことだ。

だから、その辺の線引きって難しいんだろうなぁと思う。


ある作家の作品が、司馬遼太郎の盗作という事件があった。
その作家は、歴史物では結構名の知れた人で、作品がドラマ化されたりもしている。
参考とした資料の中に司馬作品が紛れ込んで、そのまま使ってしまったという話だった。
もしかしたら言い訳なのかもしれないけれど、その作家の状況もなんかわかるなーと思った。
(だって、司馬先生の作品て、いかにも資料に書いてあるみたいなこと書いてるんだもん・・・)
(大体、今の歴史物って、司馬先生の影響受けてないものってないと思う・・・)
でも、その作家はその事件をきっかけとしてみずから筆を折った。
二度と作品を発表せぬままお亡くなりになった。

故意にせよ事故にせよ、盗作をしたらそういう運命も覚悟せねばならぬということだ。


もしも、私が出版社に告発したことで、許せない小説の作者が作家をやめることになったら・・・
なんて考えてしまった。
罪を問われるのは作者と、何も気づかず一緒にはしゃいでる編集者と、盗作に心意気を感じて絶賛してる書評家の三人だな。

(私は、書評家が一番罪深いと思う)
この三人が仕事を失って、私が責任を感じるなんていやだ。
(そうなったら、私は絶対寝覚めが悪くなるだろう)
こんな三人の行く末を、私は心配したくない。
私が告発をためらうのは、こういう責任逃れみたいな思いもある。

だが、別の心配もある。
この作者と編集者と書評家は、盗作が悪いことだと知らないのではないだろうか。
「これぐらいOK」と思ってるから、こんなに堂々と盗作を発表してるのではなかろうか。
これを読んだ若人たちも、何の疑問を抱くことなく「こういうのOK」と思ってしまう。
そして、そういう人たちがやがて作家となる。
それって、すごく怖いことだ。

だとすれば、早急に告発してこのような小説は絶版にしなければいけない。
日本の知的財産にかかわる重大な問題だ。

でも、私にそんな大層な責任感はない。
結局このまま、ハガレンファンが怒って騒ぎ出すまで放置しちゃうのかもしれない。

他力本願な責任転嫁かもしれないが。

人を告発するって、かなり覚悟が要ることだよ。

もし、この許せない小説が大ヒットして、アニメ化とかドラマ化したらどうなるだろう。
ハガレンのパクリとすぐ見破られるよね。
でも、それでも騒ぎにならなかったとしたら。
ハガレンよりこっちの方が評価されるようなことになったら。
(そんなことはあり得ないと思うけど)
最近の世情を思うと、そんな心配も出てきたりする。

ああもぉ、どーしてこんな問題に足突っ込んじゃったんだろう。
いい加減に私を通常業務に戻してっ!