ロミジュリ最終章いきます!
前回までのあらすじ。
やっぱりロミオはバカだという結論に達し、泣くに泣けない私であった。
お話は悲劇的かつ大団円的に幕を閉じたけれど、カーテンコールは明るい。
この舞台を彩った人々が、手を携えて出てくる。
フィリップ、スワンさん、一鍬、80、為朝・・・(違うって)
そして、我らがタケルくん。
物語の世界に入りきって、バカだバカだとこきおろしていた私も、周りですすり泣いていた人々も、みんな「キャー」ってなっちゃう。
ロミオ≒タケルくんがこちらに向かって手を振ると、思わず身を乗り出して手を振っちゃう。
あちらから見えはしないけれど、届きはしないけれど、そうせずにはいられない。
この嬌声は、紛れもなくロミオへと捧げられている。
役になりきってるかっこいいタケルくんへの賛辞。
(なんて、理屈じゃなく勝手に体が動いちゃうんですけどね)
これが何度か繰り返され、やがて完全に幕はおりた。
ロビーには、人があふれている。
とりあえず、この感動を少しでも伝えるべくアンケートを記入。
買うべきものは、さっきの休み時間に買った。
なごり惜しいけれど、ここにはもう居るわけにはいかない。
急いで東京駅に向かわなくちゃ。
シアターを出てすぐのところに地下鉄の入り口がある。
しかし、私はまだ地下に下りる気になれなかった。
この余韻を味わいつつ、赤坂の街を歩きたい。
私の頭の中で、この赤坂はヴェローナなのだ。
赤坂見附まで歩こう。もともと、そこから歩いてくる予定だったし。
矢印の看板もあるから、迷うこともなかろう。
そんな感じで、歩き出した。
脳内で、タケルくん≒ロミオの面影を探しつつ歩く。
ショップからマキューシオが出てきたり、レストランで談笑するキャピュレット夫人や、お寺にいる神父様を妄想していた。
空想のヴェローナの中、さしずめ私はジュリエットか?
じゃあ、ロミオはモモかな・・・
おい、照れるじゃねーか。
(バカとか言ってたのは内緒だ・・・)
この辺、結構大きなお寺があったりするのよね。
何とか地蔵とか書いてあって、いわくありげで中に入ってみたいなーと思うんだけど。
いや、そんな時間もうないってば。
いつの間にか矢印も見つからなくなっちゃって。
あら、結構な時間になってる・・・
結局、赤坂三丁目とか書いてある地下通路見つけて、そこから赤坂見附駅にたどりついた。
ね、方向的には間違ってなかったでしょ!
あわただしく東京駅でお土産とか買って。
欲しかったけど手拭い買うのは我慢して。
新幹線に乗り込んだ。
駅で買ったおにぎりで夕食。
お昼抜きだから、大きいの三つ食べてもいいよね?
答えは聞いてなーい!
小僧かっ?!
駅について、ホテルの写真撮って。
だーから何でホテルなんだよっ!
こうして、私のお江戸ロミジュリの旅は終わったのだった。
後日談。
次の日、職場にお土産を持っていった。
職場では猫をかぶって、趣味の話など一切しない私だが。
今回は、東京に舞台を観に行くので休みますと言ってしまったのよね。
当然のごとく、どこ観光してきたの?何食べてきたの?と聞かれる。
「時間なかったからさー、駅とシアターの往復だけだったの。食べたのは、おにぎり」
と言ったら、「贅沢だね」と、ボソっと言われた。
愛のためなら一直線。
目的を果たすためには、余計な贅沢はすまいと。
自分だけ美味しいもの食べたりしちゃ申し訳ないと。
そんなふうに思っていたのだが。
それって、すごく贅沢なことだったのかな・・・
まぁ、一介の主婦が1人で新幹線で遊びに出かけるなんてこと自体が、とてつもない贅沢ではあるんだろうけれど・・・
なんか、自分の行動を省みて、深く落ち込んでしまった・・・
なーんて書いてる舌の根も乾かぬうちに。
来月、また行って帰ってくるだけのキッツキツのスケジュール立ててるんですけどね。
やっぱり、好きなのは止められない。
これは、ジュリエットと一緒よね。
と、無理やりオチをつけて、ロミジュリレポを終わります。
完



