KAYOちんと会えぬまま、1人福家書店に向かうことになった私。
しかし、地図はコインロッカーに入れてきてしまった!
右も左もわからぬ銀座で、どうする私?!
しかし、そこはそれ、「匂うぜ、良太郎の匂いだ」ってモモが言ってるから・・・
違うって。福家書店のビニール袋提げた幸せそうな乙女たちが歩いてくる方に行けばいいのよ。
そんなわけで、方向音痴の私が、迷いもせずにたどりつけた。
書店前の歩行者天国は、タケルくんに会いにきた恋する乙女たちでいっぱい。
道路一区画、丸ごと埋め尽くされてる感じ(2,000人以上いたらしい)
番号札ごとに区切られて、少しずつ建物の中に誘導される。
私はもう順番が過ぎてたので、すぐ中に入れてもらえた。
中で整理券を見せると、タケルくんの写真集が渡される。
しかし、その後は延々と書店の中を歩かされるわけだ。
途中、タケルくんへのプレゼントを預けるコーナーが設けてある。
やはり、直接手渡しは無理なのよね。
実は、しっかりプレゼント用意してたりして。
前の晩、ホテルでお手紙も書いてたりして。
ああ、恥ずかしい。
でも、係りの人は「ありがとうございます」って丁寧に受け取ってくれたよ。
タケルくんのもとにたどりつくまで、幾つの本棚を曲がっただろうか。
まぁ、本屋さん大好きな私は、並べてある本を見てるだけでも楽しいのだが、これからタケルくんに会うと思うとそんな余裕もなくなってくる。
タケルくんに会ったら、なんて言おう?
素直に愛を告白するか、それともウケ狙いで笑いをとるか。
前の日やった占いでは、「彼にはストレートにあなたの気持ちを伝えた方がいいでしょう」ってあったのよね。
やはり、「好きです!」ってやつかなぁ・・・
そうだよね、タケルくんのことをいっぱい思ってるよーって、気持ちを伝えなくちゃね。
そんなことを思う私だが、考えてみたら私の格好は人間クライマックスフォーム。
まぁ、服はわかる人にしかわかんないとして、まさかのリュウタロス頭だよ。
キャップとヘッドフォンとればいいのに、なんかすっかり気に入ってそのまんまになってたのよね。
その上、切羽詰ると人間だんだんおかしなことを考えちゃうもので。
そうだ、指輪のかわりにモモを指につけよう!なんて思ってしまって・・・
その上、子供用電王ベルトとケータロスとゼロノスベルトを持った子がいたもので、つい対抗心が・・・
ふっ大人用電王ベルト持ってるんだぜ。
ちょっとぉー、私、タケルくんの前では可愛い女の子でいたいんだってば。
絶対に出すまいと思ってたものを、どうして出してしまったんだろうか。
出したものの、腰に巻く余裕もなく小脇に抱えてる始末。
おいおい、完全にてんこ盛り状態っていうか、どれも半端でかっこ悪過ぎー!
思うに、あのリュウタロスキャップがそもそもの発端じゃないのか?
「センスわるーい!おもしろーい!きゃははははは」
なんか、リュウタロスに操られてないか?
そんなことしてる間に、タケルくんは目前。
ああやっぱりかっこいい。
頭が大きく見えるくらいに細いの。
小さな子にはちゃんと目線下げて、大人よりもちょっと長く話しかけてくれてる。
やさしいなー、好きだなーそういうとこ。
だから、その気持ちを素直に伝えればいいんだってば。
行けっ私!
「きのうもかっこよかったですー」
「ありがとうございます」
おいおいおーい!
11月の時と同じじゃん。
愛の告白はどぉしたんだよ私?!
だって、タケルくんを前にしたら、それだけ言うのでもう精いっぱいだったんだよー。
ウケをねらおうにも、タケルくん、ベルトに関してはノーリアクションだし。
例によって、ところてん状態で押し出されちゃうし。
でもね、でもね、タケルくんのいいところ。
こっちの目を、じっと見つめてくれるんだ。
この前もそうだったから、多分芸能人の心得として教えられてるんだろうけど。
でも、あの瞬間は私だけを見てくれてるわけだから、嬉しいよね。
もしかしたら、ベルトなんて目に入ってなかったのかも。
それでね、スタッフの人に促されてタケルくんの前を離れるんだけど、まだまだ未練があってタケルくんの方を見ちゃうじゃない。そうすると、タケルくんもこっちを見ててくれるのよね。
なんかさ、愛し合ってるのに引き離される恋人同士みたいな気分。
一瞬のロミオとジュリエット。
ええ、ジュリエットはてんこ盛りなんですけどさ。どすこい状態なんですけどさ。
どきどきする気持ちと、多少のほろ苦い気持ちを抱えて外に出る。
タケルくん、かっこいいよ。
やっぱり、大好きだよ。
また握手会あったら、絶対に参加したいよ。
そして、今度こそちゃんと愛の告白したいよ。
私よりちょっと後の順番だったらしいKAYOちん(ごめんよーごめんよー)
無事合流して、さあ次は再び中野だぁっ!