ステント処置が出来ず、管をぶら下げた状態で入院生活をしていた父。

苦しい思いをしたけど、手術さえ出来れば管ともお別れ。

また元気になる。家族は皆そう思っていました。


入院してから、父は背中や腰の痛みを訴える様になりました。

初めはロキソニンを処方されていたのですが、なかなか

痛みは取れませんでした。

すると主治医が「モルヒネを使いましょう」と言いました。


正直「え?もうモルヒネを使うの?そんなに酷い状態なの?」と

ショックを受けましたが、主治医は「初めから強い物を使うのではなく

軽い物を使います。痛みは我慢しない方がいいので」と。

結果、痛みは改善され、父はかなり楽になった顔をしていました。



入院から1週間ほど経った頃、主治医から今後の治療について

話がありました。

他の医師とも話しあった結果、この病院では手術は出来ないと

言われました。

父のがんは門脈という血管のすぐ傍にあり、CTでははっきりとは

分からないが、門脈を巻き込んでいるかもしれない。

そもそも膵臓がんの手術はとても大がかりなもので、胃の半分ほど、

十二指腸、胆のう、胆管、膵頭部を取り、小腸を胃の残りに縫い付ける。

当時入院していた病院では年間10例ほどしか手術をしていない。

門脈を巻き込んでいる(もしくは可能性がある)場合は、手術不可。

なので、抗がん剤治療をしましょうと言われました。



手術不可。

この言葉は父のがん告知と同じくらいのショックを家族に与えました。

手術さえすれば、悪い所を取りさえすれば元気になると思っていたのに。

抗がん剤=「苦しい」「辛い」

きっと誰もが想像すると思います。

今でさえ胆汁バッグをぶら下げて、痛みもモルヒネで抑えて

辛い思いをしている父が、これ以上辛い事をしなければいけないの?

何で。何で父だけ。

その言葉が何度も何度も頭を巡りました。


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