ブームブロックス | ゲーム万場 - ameba

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  ブームブロックス

 

エレクトロニック・アーツ

Wii / 2008
 

 

 なんと本作は、あのスピルバーグ監督が監修したゲーム。しかし映像・ビジュアルが先行しているわけでもなく、純粋にゲームらしい楽しめる仕上がりになっていて、氏の多彩すぎるエンターテイメント性には本当に驚かされる。
 ちなみにタイトルの「ブーム」の意味は「人気・流行」じゃなくて「轟く音」のほう。実際、流行は起きなかった。でもプレイした人の評価は高く、自分もその評価を見て購入した口であり、個人的にWiiでもTOP10に入る程に好きなゲームなのだ。

 

 ゲーム内容を端的に説明すると、積み上げられたブロックにボールを当てて崩す、これだけ。様々な形で積まれているブロックめがけて、Wiiリモコンでポインティングし、振るようにボールを投げてブロックにぶつけ、いかに少ないボール数で全て崩すか、というもの。
 ルールとしては単純ながらもパズル要素も盛り込んであり、どうやって、そして如何に少ないボール数で崩すかを考え抜いたご褒美が破壊の快感だ。とにかく病み付きになる。
 積み木を倒したりして遊んだことがある人は分かると思うんだけど、積んであるものを豪快に壊すという行為はすっごく快感だ。ガラガラガッシャーン!と崩れたり、ドッジャーン!と派手に飛び散ったり、パコーンッ!と吹っ飛んでいったり、正しく轟いて崩れるブロックのリアクションがとにかく気持ち良い。
 このリアクションを可能にする為に物理演算ソフトまで組み込んであるらしく、とにかく崩す気持ち良さが追及されている。闇雲にボールを当ててもそう簡単には崩れてくれないのに、崩せる起点に上手くボールを当てるとあっけないくらいにぺしゃんこになる。
 Wiiリモコンを振る強弱でボールの勢いが変わったり、急いで正確な場所に投げないといけなかったりと、プレイヤーの動的スキルもそこそこ問われ、頭と体を程よく使うバランスがまた気持ち良い。

 

ポインティングした部分に当てると、ガラガラガラガラ…と気持ちよく崩れていく。

 

このロード画面、可愛くない。
 

 さて、ゲーム部分は最高なのになぜ売れないのか、そりゃもうそのまんま見た目が原因。動物を模したキャラは絶妙に濃くて可愛くない。自分としてはむしろ洋ゲーっぽくて良いアクセントとなるものの、このキャラは日本受け・子供受けしないでしょ。なによりパッケージが地味すぎてありふれた安価お手軽ゲームに見えてしまうのは本当にもったいない。
 スピルバーグ氏がいればUSJ関係のタイアップはいくらでもできただろうに…。ETが空飛ぶ自転車でブロックに突入するとか…それはないな。

 しかし前述の通りクオリティ的にはWiiの鉄板タイトルとして扱われるのが当然のレベルであり、さらに価格も安い(ベスト版も発売済み)ときている。 さらにボリューム盛り沢山で、尚且つステージ作成までできてしまうというしゃぶりつくせる内容。
 個人的にはレギンレイヴやWiiスポーツと同じくらいWiiというハードの特性を体現しているソフトだと思うので、一家に一本あれば家庭内だけでもブームがくる、かもしれない。

 

元ページ公開日[2012/12/04]