うちはうち、よそはよそ…よく自分に言い聞かせていた言葉だ。周りの友達のお父さんやお母さんを見ると、みんな子供のために可愛いものを買ってあげたり、どこかへ遊びに連れて行ってくれてたり、「いいな〜」と思うことが多かった子供時代。






私の子供時代は、ほとんど祖母に育ててもらったようなものです。母は仕事には行くけれど、たまに職場の人とイザコザを起こしていました。料理は全くといっていいほどしていなかった母。だから、「お母さん」とは呼ぶけれど、一番頼れる大人という感覚はなかったと思います。普通はお母さんが一番かなと思いますが…






兄もそうだと思いますが、一番頼れる大人は祖母でした。勉強を教えてくれるのも、遠足のお弁当を作ってくれるのも、私の髪を結ってくれるのも。






そんな母。私と主人の結婚が決まったとき、喜ぶかと思ったら、まず結婚式の時の着物や髪型どうしよう…とかきちんと自分が親としてのことをできるのかという不安を口にしました。常に不安が付いて回っているような感じ。幸せな不安ではなく、困っている不安。






今振り返ってみて、私は母が元気に笑顔になるようにと色々試してきたつもりだけれど、あまり効果はなかったのかなと思ってしまう。本当に無力な自分が悲しくなります。






4月に施設に入所するとき、「本当にこれでいいのか?間違った選択をしているのではないか?」とすごく悩んでいました。だけど、今思うとこの選択は正解でした。今現在、家では100%介護は無理な状態になっているからです。まだ施設に入所して4ヶ月弱なのにです。






私の予想では、施設できっちり薬を飲ませてもらえて、毎日のようにデイサービスがあり、週に一回訪問リハを入れたので、4月に病院を退院して入所したら、今の状態がしばらくは保つことができるだろうと思っていたのです。だけど、予想と反し会うたびに弱々しくなっていく母。もう、会うたびに母を見ると精神的に辛くなってしまう自分がいます。






今は車椅子で、右手だけがなぜかむくみすごく痛がり、頭を後ろに倒してる状態で目は少しだけ開いてる?感じで、ほぼ動かず。なので、食事は全て介助です。もう右手は使えないかもしれません。






私はイキイキしている母、何かに熱中している母を、一度も見たことがないと思います。これもまた人生なんですかね。