今月観た映画(2021.08) | 成羊記文

成羊記文

斉藤ネヲンサインMC
マトン太郎
の、活動記録やライブ情報の発信用……のハズが、実態は
・ゲームの吟味
・遊び歩きの記録
・単なる日記
等々、話題のとっ散らかった公開電子雑記帳。

今月から備忘録を兼ねて観た映画のタイトルを記録することにした。

ついでに諸君の貴重な時間を好みでない映画で浪費することの無いように、可能な限りネタバレの無い形で私なりの感想も記しておこうと思う。


映画選びの際の参考になれば幸いだ。


ちなみに、順番は適当。

多分観た順。



『フリークスシティ』


人間とゾンビとヴァンパイアが共存する街で騒動が起きて、それぞれの種族から一人ずつの計3人が主人公となり、解決に向けて奔走するというのが面白そうだったのだが……ネタバレになるから書けぬが、主人公の人選が不満。

この感じだと、それぞれの種族から選ばれると思うじゃん?

いや、選ばれることは選ばれるんだが……まあ、気になるなら観てみてくれ。

これまたネタバレになるから書けないが、終盤のネタの詰め込み感はそこそこ楽しめるが、黒幕(?)の言い訳みたいなものには呆れる。



『さよなら地球! スマホを切ったら世界が終わってた』


今月のワースト。

そびえ立つソ。

余りのクっぷりに愛情が溢れてくるので、少し長くなる。

前半は、アメリカの左派っぽい(ヴィーガンとか地球環境とかボタニカルとかが好きな感じ)夫婦の倦怠期をダラダラ見せられて、後半は特に盛り上がりなく地球と自分たちがピンチになる。

色々思うことはある。

途中で出てくる悪役(?)は

「お前なんでそこに?ってか何してんの?」

感が拭い切れないし、その時出会う4人の生死を分けたのは何かよくわからない。

多分演出の問題。

途中で長時間隙だらけでも無事なのもよくわからない。

いや、それなら中盤の脅威との初遭遇で無事なのもよくわからない。

これも多分演出の都合。

それはそれとして、もっとも鼻につくのが妻!

本当にイライラさせられる。

自分から提案したことをぶち壊す様な行動をとり、思い通りに行かないと癇癪を起こし、その結果多少の葛藤はあっても約束を破る。

そして後にそれを咎める夫を結果オーライの理屈で退ける……まあ、確かにそんなこと言ってる場合ではなかったが。

そして、実に感情的で基本的な判断は常識的にはだいたい間違ってるのに、恐らくその判断のおかげでエンディングを迎えることになる。

凄まじいご都合主義。

夫もなんか微妙で、妥協するポイントと自分を貫くポイントが変。

破れ鍋に綴じ蓋というのはこういうことなのかも知れない。

そしてこの世界における丈夫さは

スマホ+だっこひも>車のボディ

らしいので、もしかしたら異世界の話なのかも知れない。

終盤の展開は完全に意味不明。

何より許せないのは、この程度のものを作っておいて続編を匂わせる終わり方だということ……あるワケねぇだろ!



『アーネストモンスターと戦う』


多分子供向けのコメディ映画。

町で1番のおバカである清掃員のアーネストが遥か昔に封じられた怪物の封印を解いてしまい、退治する為に子供たちと奮闘する物語。

子供の頃死ぬ程笑ったけど、今となっては微妙だった……多少笑えるけど。

巻き戻しで同じシーンを何度も観て、何度も笑ったあの日々は戻ってこない。

大人になるって悲しいことね。



『ヴィジット』


結婚に反対された娘が、駆け落ちして子供2人こさえたら、結局旦那に逃げられた。

それからしばらくして、家出以来没交渉だった両親がSNSで娘を発見しコンタクトを取り、孫にあたる子供2人に会いたいということなので、子供2人で祖父母のお家に1週間のお泊まりに……という話。

シャマラン監督ということで、間違いなくオチはどんでん返しだと予想できる。

多少ネタバレになるかもだが、序盤の母親と祖父母や途中の流れからどんでん返しの内容を想像するは容易……シックスセンス程の驚きはなく、

「ああ、やっぱり。」

という感じ。

が、時々ビックリする。

トイレは行ってから見たほうが良いかも。



『キャビン』


今月のNo.

これは面白かったし、好みな映画だった。

特にホラー映画が好きなら絶対楽しめる。

5人の若い男女が、週末に従兄弟の買った山奥の別荘に泊まりに行き……というど定番のホラー。

早い段階で、どういう方向性の話か提示してくれるので入りやすい。

ネタバレになるから書けないけど、お約束のてんこ盛りとその裏側……的な?

見終わった後に解説サイトを閲覧すると尚楽しめる(リンク先へはくれぐれも鑑賞後に!)

似たタイトルの他の映画があるので注意。


 

『デッド・ドント・ダイ』


シュールギャグホラーの皮を被った寒いメタネタ映画。

タイトルと表紙からどうせバレるから記すが、極地における工事の影響で地球の軸がずれ(!)その影響で死者がゾンビとして復活して人々を襲う……という話。

個人的に好きなシーンは、アダム・ドライバー(star wars新シリーズのカイロ・レン役)に、star warsネタを振るところ。 

後は葬儀場の女主人関連のいくつかのシュールなシーンと、終盤の唐突過ぎる展開。

好きな人はドンピシャハマるのかも知れないが、個人的には今月のブービー。



『デッドプール』


『デッドプール2


思いの外面白かった。

徹頭徹尾ふざけた態度で、常に軽口を叩き続ける姿勢は、ある種の宗教か、止めたら死ぬ病気を感じさせる程。

そのノリでの堅物正統派ヒーローとのかけ合いはどこかのゾンビ映画のクソメタネタよりよっぽど笑える。

ただ2は微妙に説教くさい様な、御涙頂戴な様な、社会派ネタを使いたかった様な……

「映画は芸術で、メッセージ性と感動は必須なんだ!」

って思い上がりが製作陣にあるのが、1がヒットして続編作るにあたり隠しきれなくなった感というか……要は1より面白くない。

下半身の再生は良かったけど。

一番の収穫はワム!の良さを知れたこと。

というワケで、1は今月のNo.2である。


『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』

『ジュマンジ/ネクスト・レベル』


名作ジュマンジの現代風リメイク。

そこまでまで悪くないが、初代程ではない。

初代にあった、ある種のおどろおどろしさと言うか、パニック映画なのに少し陰鬱なホラー映画感の隠し味感というか、そういうものはさっぱり消えて、スカッと爽やかハリウッド。

ある種、少年ジャンプのノリに近い。

過去作を観るとニヤッと出来るネタあり。

ネクスト・レベルは、チャイナマネーは製作陣の唐突という感覚に蓋が可能なのだと知ることが出来る作品。



『インタープラネット』


宇宙船でスパイ任務みたいなことをすることになって、そこでトラブルが起きて無人の惑星に不時着して、そこは厳しい環境な上に怪物がいて……という話。

えっ……酸素の残量とか大気の組成とか問題じゃなかったっけ?

とか

あれ……さっき服に穴空いてなかったっけ?

とか

おや……生命維持に必要なものは?

とか、とにかく細かな所を無視しすぎているせいで気になることが多すぎる。

ありきたりなネタで新しいことをやろうとして、どうにもならなそうなんだけど、どうにかしようとして、どうにかなったけど、どうにかしなければ良かった……そんな映画。

タイトルから『インターステラー』みたいな映画を想像すると、実はちょっと似てる所もあるけれど、確実に損した気分になる。

とりあえず、制作に必要な金が無かったことはわかる。

ハリウッドがチャイナマネーに転ぶワケだ。



『ジョン・ウィック』


引退して妻と平穏な生活を送っていた凄腕の殺し屋が、様々な大切なものを立て続けに失い、最後の引金になったヤツにキレて復讐するという話。

どってことないアクション映画。

つまらなくはないけど、思い出にも残らない……つまりは凡作。

敵役の

「たかが犬で!」

は、その通りだと思う。




とりあえずこんなところだ。


繰り返しになるが、参考になれば幸いである。