3月に入り卒業シーズンになった。



去年の次男の中学卒業の時のことを思い出した・・・





次男は中3の3学期頃から全く学校に行かなくなったけど、卒業式は行くかもしれないと私は淡い期待を抱いていた。



不登校になってしまったけれど、卒業式は参加して "終わりよければ全て良し"  で中学生活を締めくくりたいと勝手に思っていた。



でも次男は、担任の先生から練習に来ないかと声をかけられても、本心なのか分からないけど面倒くさそうに

「卒業式なんてどうでもいい」と言っていた。



当日は近所の同じクラスの友達が誘いに来てくれた。

だけど、行かないと言い布団の中から動かなかった。



友達が誘いに来ても全く気に留める様子もなく、寝ている次男の姿を見て、やはりどうでも良いって言っていたのは本心で、出席を気にしているのは私だけなのかと思った。



本当に行かないのかぁ・・・

と寂しいような虚しいような気持ちになったけど、しょうがないなと、割り切って家事をこなした。



午後からは自転車で買い物に出かけた。



自転車を漕いでいると、卒業式を終えた次男の同級生達が帰宅していた。



予想していなかった・・・

卒業式が終わる時間ってもっと早いと思っていたのにすれ違うことになるなんて。



胸にコサージュを付け花を持ち、卒業式を立派に終えた同級生。



知らない子達だったけど、その子達を見ると何とも言えない気持ちが込み上げてきた。



すれ違う度に  "次男は不登校だった"   "卒業式にも行かなかった"  という事を突きつけられ責められているような感じがした。



同級生もその父兄も羨ましかった。



皆んなが当たり前に行く卒業式だけど行けなかった・・・



気がつくと自転車を漕ぎながら私は泣いていた。



しょうがないと割り切ったつもりだっのに。



やっぱり最後の卒業式くらい行って欲しかった。



私も皆んなと同じように卒業式に参加して、次男の成長をしみじみ感じたかった。



卒業証書をもらう次男の姿が見たかった。



もう学ランを着るのは最後だね、なんて次男と会話したかった。



色んな感情が溢れ涙が止まらなかった・・・



コロナ禍で入学式がなかったし、我が家は卒業式もなかったなと思った。



夜になって、やめておけば良いのに、辛かった気持ちが溢れて旦那に話をしてしまった。



旦那は「何を言っていんだろうこの人は」と言う顔をし、私の気持ちは全く理解できないようだった。



次男は卒業式なんてこだわってなかったし、旦那からは、また私が理解できない事を言っていると訳のわからない人扱いをされた。



卒業式に関しては、私一人だけが気にしていたと言う事だな。



孤独感がありとても寂しかった。



もしかしたら良い一日になるのかも知れない、と少しでも期待した私がバカだった。



お祝いなんてほど遠い、寂しい一日。



次男の中学生活は最後まで後味の悪い思い出として残ってしまった。