ピアノが今さら聞く。
『やっと言えるな、本当の親友の名を!
お前を引きずり出したLに感謝だ。』
あいつはおどけて電話してきて、唯一100%の肯定の言葉をくれた。
『お前のやりたいようにやれ!何とかなるだろ…。』
社長はいつもの強がりな言葉に心配をにじませた。
『わかって貰えるように…最善を尽くすから…
無理はしないで。』
リーダーは何度もKのメディア用の文章を考えて書き直してくれた。
『今回はオレもつくから…絶対。』
くまさんはD・Eを任せて、ずっとそばにいるって言い出した。
『どーせなら、パンチのある登場にするか?』
ドンさんはいろいろ考えてどんな演出法にしようか相談してくる。
『今度こそお前が書けよ。命懸けの思いを書け!』
かめさんはしつこい位に言ってくる。
「今さらだけど…この方法しかないのか?」
しおんはそれ以上言わなかったけど、
あの女がとうとう彼女の相手役候補にまで嫌がらせをしたのなら当然やるだろ?
自らの手を使わず、人を使って周りの人を陥れて苦しめるなんて…。
そんな女にみすみすレッドを傷つけさせたくない。
きっと、この事だって心を痛めるだろうけど…出来るだけ早く、彼女とレッドを救いたい。
『しおん、ピアノ!
オレはずっと隠れて生きていく訳にはいかないから…。
社長!どうせなら大々的に宣伝して!
リーダー、会員のみんなには話せることは話して味方につけたいと思っている。どんな風に伝えるべき?
くまさん、そばにいるとまた昔の話をむし返されちゃうかもよ。
ドンさん!いっそ男になったLに対抗してオレは女になろうか?オレの女装は好評でしょ?
女々しい歌詞になるけど良い?かめさん。
やっと言えるよ、親友!
そしてお前と同じ舞台に立つことも…いつか。
オレは出るよ、レッド。
お前との未来を手にするため…。』
「では、以前と同様にLとしてのプロデュースはおまかせします。」
劇団関係者はその一言で去っていった。
『全部任されているってことか?』
『はい。オレが認めるなら、劇団としてOKという事です。』
『どれだけ信頼されているんだか…。』
『もちろん、以前の成功あってこそです。』
レッドとドンさんとかめさんのやり取りを只、みていた。
『とりあえず、二人の映像を作ってながす。
ピアノを弾く美女とLの…』
『美女?』
レッドが驚いている。
少し楽しくなってきて不安も軽くなる。
『僕って美人でしょ?Lの逆バージョン!』
『ハハッ。マジか?』
かめさんが笑ってくれて、レッドもつられて笑顔になった。
『デビュー日にLのように正体を明かす。』
『僕がKで何故シークレットで活動してきたかも明かす。トラウマと病気の事を…』
『バカな!発作が起きたらどうする‼』
『レッドが居てくれるから、大丈夫。』
『そんな…そのあとは?
一緒にいられない時だってあるのに…』
レッドは今、気づいたみたいに騒いだ。
オレの心配もしてくれるんだな?
『命をかけてもやる。』
『何で‼ 』
『未来を掴むため…。』
「そんな…」
『迷惑なのはわかってる。
でも、隠れず堂々とLと歌いたい。
そのためなら何でもする。』
『何でもって…どうする気だよ!』
言い合うオレとレッドの様子をみんなが黙って見守ってくれる。
『味方につける。』
「えっ?」
「ファンを味方につけるんだ。」
こうして…オレは実行に乗り出す。
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ファンは元々、味方だと思うぞ?(((^_^;)
久しぶりに使った『』内は英語で。