タロットといえば数札に絵が描いてあるタイプ(ウエイト版)を使っている人が多いと思うの。

絵が描いてある方がとっつきやすいからだと思うけれど、

その絵はいろいろある事象のうちの一つだからね。

特に初心者にとっては絵のせいで解釈に先入観ができてしまって、

もったいないなと思ってしまう。

 

 

例えば「ペンタクル4」のカード

 

タロット ペンタクル4

 

左 マルセイユ版、 右 ウエイト版 (コインを抱え込んでいる男性の絵が描いてある)

 

私はウエイト版からタロットに入ったんだけれど、

初めは「ペンタクル4」のカードのことを強欲カードって覚えた、笑

だって自分のコインをびた一文渡さないぞ!て抱え込んでいるでしょ?

 

守る、所有するという意味があるから、このような絵が描いてあるわけだけど、

こんな絵を見てしまったら、ケチな人という解釈しかできなくなってしまう(特に初心者さんは)わけ。

 

 

これがマルセイユタロットだとどういう解釈になるか見ていくよ。

マルセイユ版はスート(ワンド、カップ、ペンタクル、ソードのこと)と数字で見ていくのが基本だったね。

 

ペンタクルはざっくりというと財運や物質運を見ていくもの。

肉体も物質と考えると健康なども表す。

あとペンタクルは土の元素だから、五感とか環境なども含まれる。

ペンタクルは○○と丸暗記をするんじゃなくて、□□だから○○と覚えた方が忘れにくい。

ペンタクルの守備範囲はすごく広くて、

占いの世界では世の中の事象は四元素で表せると考えるから、

ワンド、カップ、ソード以外の物がペンタクルに当たると考えてOK。

 

「数字の4」は安定、定着、平均化という意味。

(奇数は男性性で能動的で外向き、偶数は女性性で受動的で内向き

と覚えておくとイメージしやすい。)

 

ペンタクルと数字の4を組み合わせると、

コツコツと貯蓄をするという意味はもちろん、

健康から見ると暴飲暴食をしない、早寝早起き、規則正しい生活をする、

環境から見ると部屋を整える、

五感から見ると、足りない要素を足してみる

(例えば街中の小さな自然を見る時間をつくる、大好きな物を味わって食べてみる、好きな音楽を聞いてみるなど)

など無限に解釈のイメージが広がっていくでしょ?

 

「4という数字」(特にペンタクル)は自然に安定するのではなくて、

安定、定着するように意識して働きかけていくことが大切よ。

タロットをやっている人にとっては地味で多分人気のない「数字の4」

(実際に何かが始まるわけでないからね)だけど、

特にうまくいっていない時期に「4」を意識して使えるようになると、

物事が良い方向に流れていくはずよ!

 

 

タロットを始めたばかりの方は以前紹介した書籍、

『続はじめての人のためのらくらくタロット入門』を読んで

ウエイト版の小アルカナの絵をイメージして覚えていけばいいんだけれど、

タロットって面白い!もっと深く占えるようになってみたい!

と感じたら、数字の研究をしてマルセイユ版タロットを勉強してみて。

 

 

この「誤解されているカードたち」のシリーズ、反響があるようだったらまた書くから。

 

 

 

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