集団心理というのでしょうか、人は数を頼むと強気になります。

 

お客様でも、お一人のときは大人しいのに、大勢で来られると豹変する人がいます。

 

いいように変わる人もいれば、悪いように変わる人もいる。

 

女の子を触ったり口説いたりと、大勢の中に一人でもそんな人がいれば、日頃はおしゃべりだけして大人しくお酒を飲んでいる方が、同じように触りまくったり口説きまくったりする。

 

で、次回にお一人でご来店のときは、なにごともなかったように、大人しく飲まれる。

 

本当はいつもそういたそうしたくて勇気がないから我慢しているのか、その気がないのに乗せられているだけなのか、それはわかりません。

 

まあ、大勢集まると、大抵はいい方にではなく、悪い方に向かいます。特に、お酒の席ではそうです。

 

しかし、そこは私達もプロ。そういった集団心理を逆手にとった営業方法があるのです。

 

集団の中で、一番乗せやすい人を乗せる。

 

そうすると、いつもは冷静にお会計のことを考えていても、つい高価なシャンパンを下したりします。

 

集団心理の悪乗りと、人間の見栄を的確に突けば、間違いなく何人かが高価なシャンパンやワインを下してくれます。

 

集団に流されない人の方が少ない。

 

そんな人は、流されている振りをして、至極冷静です。

 

目付きや態度を見ていればわかります。

 

で、流される人ほど、乗せやすい。

 

つい調子に乗って、お財布の中とも相談せず、結局はカードを使ってしまったという経験をされた方いらっしゃいません?

 

で、後でしまったと後悔する。

 

それは、集団という、一種狂気の世界に流されているからです。

 

女の子たちも、なにか要望を通そうとするとき、仲間を集めて団体で交渉に来ます。

 

一人では言えないことも、大勢いたら言える。そんな心理なのでしょう。

 

しかし、これも崩しやすい。

 

数を頼んで気が強くなったりする人は、所詮一人になると弱いもの。

 

だから、数を頼んできた場合は、各固撃破を試みる。

 

一人が崩れたら、後は脆いものです。

 

そのうち、寝返る者も出てきたり、内輪揉めをしたりで、あっけなく崩せます。

 

数は力なり。

 

その通りですが、それはきちんとしたリーダーがいてこそ成り立つ理論。

 

リーダーのいない集団は、ただの烏合の衆。

 

数だけを頼んで強気になると、ろくでもない結果にしかならないということですね。

 

暴動にしても、扇動者やリーダーがいる暴動と、偶発的に起こった暴動では、鎮圧される速度が違います。

 

なにかをするのなら、数を頼まずに一人で成し遂げる。

 

それが、事を思い通りに運ぶ最善の方法だと、私は思うのですが。

 

ま、群れるのが嫌いな私なので、こんなことを言ってられるのでしょう。

 

今日も何人かが、お会計のときに後悔した顔をなされていました。

 

最後に、集団の力を発揮しようと思えば、数を頼むのではなく、みんなを巻き込む。

 

いろんな経営者の方を見ていて、これが一番ではないかと思っています。

 

 

おやすみ