象が何時頃から人間に使われるようになって、
そして、どのようにしてその事実が伝えられていったか、というのは
ずっと興味の一部でした。

これについてはスリランカに、
スリランカのファーブルみたいな人がいるんですね。
色んな伝承を書きとめて出版しております。

で、彼が拠り所にしているのがヤシ本なんですね。
これはヤシの葉を茹でましてね、そして
それに鉄筆で文章を書くんですよ。

ムツゴロウ動物王国のブログ-象使いの資料


象使いはナイフを持っているのですけれども
この象使いのナイフの横に必ず、
鉄筆がついているんです。
それを抜きまして、ヤシの表面に
文章を書いていくんですね。

ムツゴロウ動物王国のブログ-びっしり書かれた秘伝


で、それはスリランカ語ではないんですよ。
もうずいぶんと昔の事ですから
インドの古い言葉で書いてあるんですね。
これは仏教がおこりましてね、
最初の経文もその言葉で書かれているんですけれども
その中に、探したら象について
書いてあるのもあるんですね。

そして感心したのは、象のニラについて
書かれているんです。
ニラというのは急所です。
象のどこを押せば、どういう反応が起こるのか
調教するときには、どこを押せばいいのか、
というようなことが書きとめられているんですね。

それを探しまして
資料の一つとして持っておりますが
今では、なかなか手に入りにくくなって
おります。
これも、私の宝の一つですかね。

 畑 正憲