昨夜路上に駐車してあった長男の嫁のバイクが盗難に遭いました。

バルセロナではバイク、車の路上駐車は一般的に行われ特にバイクの場合は過半数が路駐です。

自分の住んでいるビルの前に止め、仕事場まで移動してその前に止めるの繰り返しです。

バルセロナ市内は元々坂道が多く降雨量も少ないせいかバイクの数がスペイン一多い都市です。

最近は市内の至る所に設置されている共有自転車が全て電動アシスト付きになり自転車専用レーンが拡張され、自転車以外にも電動アシスト付きキックボードが増え市内乗り回し用のバイクは少し減っている感じですがバイクの路駐場所が市内にたくさん存在するのとドア・ツー・ドアが出来非常に便利です。

キックボードなどは軽量なので外に止めておくとすぐに盗まれてしまうので室内まで持ち込まなければなりませんがそれに比べれば路駐してもやや安全な小型バイクは市内移動用として人気があります。

私も現役時代30年以上に渡り市内、空港などの近郊はほぼいつもバイクを利用していました。

さて今回の盗難ですが息子の嫁のバイクには盗難防止タグが取り付けられており昨夜自宅前に止め今朝出勤時にバイク置き場に向かったらバイクが無くなっておりアプリを起動するとどうもトラックに乗せられて移動中だったそうです。

そのためすぐに警察に連絡したところ警察が見つけ警察から連絡が入りました。

見つかった所が隣町のバイク修理工場の前で、すでに車から降ろされ歩道に止めてあったそうです。

どうも位置情報確認の検索アプリを起動するとバイクに一番近いところにある携帯にシグナルが届くみたいでその時最寄りの携帯が泥棒のものだったみたいです。

たぶん泥棒たちは慌ててバイクをトラックから降ろし歩道に放置したものと思われます。

それでその場所に取りに行ったところ、既に風防は外されキー部分が直結され別のナンバーがついていたそうです。

たぶん最初の改造が行われ、これから落ち着いて次の改造をする前に位置情報がバレたので慌てて置いたものと思われますが手口から見てプロの集団の仕業で警察の話によるとその近くの修理屋も怪しいらしいです。

今のところそこまでの情報ですがこれを書いて思い出したので泥棒全般について少し話したいと思います。

昔から犯罪の中の泥棒行為は世界中、国、人種、職種を問わずどこにでも存在します。

上は権力者達が特権を利用して行う物から、マフィアのように財力暴力を使いあらゆる違法行為を行う組織から、下は個人営業のすり、コソ泥、その下にはお腹を空かせてパンなどを取る哀れな泥棒までありとあらゆる泥棒が存在します。

その中で我々庶民にとり一番目につくのがすりを含む物盗りです。

スペインの場合は観光化とともにスリ、置引が増え続け、それと同時に犯罪者に優しい左派民主主義台頭とともに増え続け止まるところを知りません。

日本と同じで権力者達の犯罪は有耶無耶になり、暴力を使わない犯罪は軽犯罪になり、ほぼ服役なしで釈放され何度も同じ犯罪を繰り返します。

そのおかげで犯罪件数は増えますが犯罪者が増えるわけではなく同じ犯罪人の回数が増えるというわけです。

よく観光地、地下鉄、市バスの中などでは何度もみて顔を覚えてしまった泥棒達もたくさん見ました。

最近は自分自身が出かけなくなったので見なくなりましたがたぶん観光地では毎日出勤している泥棒達がたくさんいるものと思われます。

つい最近もテレビでスリグループにインタビューしているレポーターを見ました。

ここ10年ほど毎年2月に4日間ほどバルセロナで開催される最新の携帯電話、AIなどの国際展示会時の話です。

この展示会、それに付随する会議などに出席する世界中の関係者でバルセロナが溢れ返ります。

アッパークラスの人々はプライベートカーで移動しますが多くの参加者はこの会議が配る公共交通用のパス券です。

そのため毎日多くのスリグループが公共交通機関の車両内に現れたり、ホテル周辺、レストラン周辺、ホテルの朝食会場などに現れます。

この国際展示会及び会議はバルセロナで開催される国際イベントの中でも最大級で世界中の不用心なお金持ちが沢山集まるイベントとしてバルセロナで活躍するいつものスリグループの他にも東欧などから出稼ぎに来るグループも沢山いるそうです。

そしてそのスリグループに話を聞くとこの期間中の彼らの稼ぎの平均は一人頭70万円ー100万円ほどだそうです。

我々の同業者が4日間でこの金額を稼ごうとすると相当ハイクラスの仕事を長時間こなす事を強いられますがその上、2−3割の税金を引かれます。

こんな美味しい仕事があれば真面目に働く気がしないのも当たり前です。

ヨーロッパの観光地はどこもこんな感じなのでヨーロッパ旅行を計画している人は小銭以外の現金を持たず、カードのみにし盗難時すぐに止められるように番号、発行銀行などの情報をしっかり把握しておく必要があります。

またパスポート盗難時なども対応できるようにパスポート用写真、3ヶ月以内の戸籍抄本なども用意しておけばある程度安心です。