今日は6月24日で聖ヨハネ(サン・フアン)の日でスペイン全土が祝日になっています。

この日は正式な夏の訪れを祝う日で昨夜から今朝の朝方まで街中は大騒ぎで大掛かりな花火大会と共に海岸などでは焚き火が行われていました。

つい20年程前までは街中の交差点の真ん中に古い家具などを持ち寄りそこで火がつけられ消防署も大変でしたがその後流石に危険を感じた各市役所が海岸などの安全な場所を指定して現在に至ります。

なぜ火を燃やすのかについては色々説がありますが日本で1月に行われるどんど焼き、左義長などとも目的が被るのかも知れません

またバレンシアの隣のアリカンテではバレンシアの火祭りと同じように、作ったハリボテ人形をこの日に燃やします。

なおバレンシアの火祭りは3月19日の週でありこちらはキリストの父聖ヨセフ(サン・ホセ)の日に行われますが大工だったと言うことで木の屑、古い家具などを中心に燃やしたそうです。

隣同士の県なので風習もよく似ているにも関わらず微妙に内容が違うところが面白く感じます。

さてこの日は朝から爆竹などが鳴り響き夜には大掛かりな花火があるので家庭などで飼われているペットなどにとっては最悪の日です。

動物園などはどんな対策をするのか知りませんが我が家も臆病な猫がいた時は朝からベットの下に潜り込み一日中食事もトイレも我慢して出てきませんでした。

またお祭りの日にはその日独特の食べ物も有名でお祭りにより食べ物の種類が違います。

この地方ではコカと呼ばれる大型の菓子パンを食べますがその為か昨日の朝、朝食用のパンを買うためにパン屋さんに寄ったら普段は一人しかいない職人兼店員が3人もいてショーケースの中のほとんどはその菓子パンでしたが流石に甘い物好きのスペインらしくお祭りごとに甘いお菓子の原料、タイプが違います。

またこの日に限って一番よく食べられるのが焼いたイワシです。

鉄板焼き、網焼き、串刺しにして火の周りに立てかけ焼きなどと方法は色々ですが方法は一番シンプルで内臓も頭も鱗も取らずに少し塩をまぶしただけです。

北スペイン、南スペイン、地中海沿岸と全ての地域で食べられますが特にガリシア地方とアリカンテが有名です。

火祭りではバレンシアの後陣を拝しますがイワシではアリカンテが有名です。

さてイワシ好きの私はこの日を待ち焦がれていました。

それはこの日にイワシを食べるためではなくこの日以降にイワシを食べるためです。

日本では今年はイワシが大漁で何処かの海岸に打ち寄せたり、港で大量に大きなイワシを釣る光景を何かで見ましたが此方は何故かイワシ不足で値段も高くなっていましたがこの祭り以降需要が減るので私のように肉よりも魚が好きでその中でも庶民の味方のアジ、サバ、イワシが一番好きなので明日は早速イワシをゲットしたいと思います。

これらの魚を炭焼きで食べるのをメインの目的として数年前に屋上に煉瓦積みのバーベーキュー設備を職人さんに作って貰ったのでこれからが活躍どきです。

今年の春まで半年ほど次男が居候をしていたときにはよく友達とバーベキューをしていて全てが肉ばかりでしたが、今度は私主催なので魚がメインです。