一昨日と昨日は私が最初にスペインに来たときにこちらで一緒に一年ほどスペイン語の勉強したその時以来の友人がおよそ10年ぶりに尋ねてくれました。

日本で外国人の通訳案内業をしていた彼がいつの間にか添乗員になり、渡西することが多くなりその頃は年に一度程は会っていましたがそのうち体力的にキツくなったのかまた前の国内だけの通訳案内業に戻っていましたがいつの間にかサンチアゴの巡礼の道にはまっていて、なんでも今回はコロナで来れずに残っていた約100キロの道のりの制覇に来たそうです。

多分日本で外国人を連れて熊野古道を案内しているうちにこの道を歩く事を決めたのでは無いかと思いますが歩くのが苦手な同い年の私には到底達成不可能な偉業です。

昔からヨーロッパ各地に住んでいるキリスト教徒がこの聖地を目指すと言う事なのでありとあらゆる方向から集まってきますがこの中で最もポピュラーなのがフランスから入る道でおよそ800kmを35日から40日かけて歩くのだそうです。

私はおよそ13年前にその当時中学生だった娘に地図を持たせ今のカーナビ代わりに使いその地方をドライブしたことがあります。

既にその頃にはブームになっていたので道も綺麗に整備され道標のホタテマークを見失う事もありませんでした。

ただ試しに何箇所かで少し歩いてみましたが風光明媚な所は楽しいですが何の変哲もないただただ地平線まで続く道を眺めると気分がめげてしまいますが、いやはや信仰の力は強いものだと感じられました。

また、ある女房の友達が家に来た時に道沿いには地底エネルギーが出ていていくら歩いても体が内部からポカポカして疲れなかったと言っていましたが私が鈍感なのか信仰心が足りないのか直ぐに疲れました。

そんな事で現代と違いすぐにギブアップする事もできない中世に歩き始めるには余程の覚悟があったのではないかと思われます。

さて、友達、知り合いは誰にでもいますが自分たちが成長を共にした友人達は特別です。

ただその中でも大きく二つに分かれます。

そのうちの一つが幼少期からの友達で、考え方も目標も全く違うにも関わらず何となく気が合い今も交友が続いている友達達です。

その次が今回のような友達で、ある程度自分の人生の方向性が決まりかけてからから知り合った友人で既に成人にはなっていますがまだ実績が何もない白紙状態です。

丁度カイロで知り合った小池東京都知事とその友人のような感じです。

ただ我々は元々平凡な人間のため若いからとは言え大きな野望も持たずある程度成り行きに任せる感じで時々筏の上から棹で岩を避けながら川下りしているような人生です。

ただ知り合ってから既に50年程になるとその当時の思い出話の中にも今まで自分が考えていたものと違う新しい発見などもありすごく新鮮に感じ思い出話も尽きません。

気の置けない友人と酒を酌み交わすのは至高の時間で血圧管理のための禁酒をこの二日間は解除しました。

その代わり巡礼の道で毎日4万歩歩いた友人に感化され毎日3000歩に設定してあった一日の達成歩数をここ二日間は4800歩/日を達成していて、朝の血圧も140を超えていません。

ついでにスマホの表示を見ると昨年1年間の日割りの歩数は一日1311歩だそうですがこれは700メートル位だそうです。

これは本気に歩く事を考える時が来たみたいです。

またここ一週間の平均では3000歩を超えています。

若しかしたら歩く事により飲酒による血圧上昇が相殺されるのかも知れません。

今日は曇り空で涼しいので気を良くしてこれから歩きに行きたいと思います。