1ヶ月前に診療所で受けた血液検査の結果を教えて貰いに診療所の医師を尋ねました。

その検査結果次第で薬を換えたり、増やしたり、減らしたりの調整をします。

前にも書いたかもしれませんがスペインの病院は基本公立ですが都会にはお金持ちが多いので私立病院も半数近くあります。

スペインの国民、および正式な居住許可を持っている外国人は国民皆保険制なので公立病院では無料で医療が受けられます。

また年金生活者になると保険料も無料になるので医療、薬代は全て無料です。

ではお金のかかる私立病院は何のためにあるのかと言うと待ち時間がない事と、入院設備が全て個室+付き添いも宿泊できるソファーベット付きで集中治療患者以外ならばいつでも滞在でき、食事のメニューも選べます。

医療技術に関してはどちらも基本同じですが臓器移植(スペインが世界最多)はドナーも無償のため全て無料なので私立病院では許可されていません。

市立病院で臓器移植が許されるとお金持ちから順番に手術になるのでそれを防ぐ為でもあります。

さてそんな事でほとんどの一般人は公立病院を利用しますが国際企業、大手企業、大使館、領事館などは基本的に私立病院を利用出来る保険に加入しているのでそちらを使う場合が多いと思われます。

ただ一般の勤め人は待ち時間も病欠になるので苦痛を感じない場合はどちらでも良いみたいです。

さてこれらの医療機関の利用方法ですが居住地区ごとに割り当てられた診療所があるので緊急以外は電話予約してまずそこに行きます。

そこで総合診療科の医師(ファミリードクター)に症状を話し、今度はその医師が次に行くべき専門医を決め、日程は診療所が調整します。

そして手術などが必要になるのであればやはり居住地区に割り当てられている総合病院に行きます。

それ以降は病院の指示下に入ります。

そして無事回復した暁にはその病気に特化したテーマ、定期検診は直接病院から指示が来ますがそれ以外の持病などのコントロールはファミリードクターのいる診療所の受け持ちです。

そんな事で今回の血液検査は、糖尿、コレステロール、血圧の検査でコレステロール値だけは平常に戻ったのでその薬をリストから外しその他は継続となりました。

ただその日には看護師との面談もあり、こちらの見解では年寄りでも血圧が百四十以上あると治療薬が出されます。

最近日本では年寄りは160までが許容範囲に変わったみたいですがこちらはそのままです。

実はこの血圧降下薬は随分長く飲み続けていますが最近は薬代節約の為か処方されてから1年を過ぎると自動的に止められます。

そんな事もありここ1ヶ月ほどこの薬を飲んでいなくて前回そこで看護師に血圧を測られ170程あったため心電図まで取られ大変な目に遭いました。

そんな事で今日また行く事になりましたが、三日前から朝夕血圧を測り朝の血圧が140を少し超えていましたがこのくらいは大丈夫だろうと思っていましたがどうもこの子に要注意人物と看做されたみたいで隣の部屋の医者まで呼んできて薬の変更を勧めていました。

医者も女性で若くこの看護婦さんと同じくらいの歳に見えましたがここ数年看護士さんの医療業務範囲が広がったみたいで、やる気のある熱心な看護士さんとは医者も仲良く仕事をしたいものと見えて患者の害にならない範囲で看護士さんの意見を聞き薬の変更をした様な気がしました。

また看護士さんの血圧計が電池不足で動かなくなると医者が自分の診療室から血圧計を持ってきてその間に看護士さんの血圧計の電池交換までしていました。

そんな話を女房にしたら特に診療所などでは老人の健康管理の使命感に燃える看護士がたくさんいるそうです。

特に老人病の場合は薬の飲み忘れ、生活習慣改善などがメインになりたまに診察を受ける医師よりも頻繁に接する看護師に悩みを伝える場合が多いみたいです。

私の場合は反対にそっとしておいて欲しいのですがどうもそれが無理みたいでまた1ヶ月後に三日間の血圧記録を持参する事になってしまいました。

ここでまた結果が悪いと今度は何を言われるか分からないのでなんとかクリアー出来るように今案を練っています。

酢納豆、はちみつりんご酢玉ねぎを毎朝食べ1日30分以上の散歩をするなど考えていますが、今日は診療所まで片道15分を2回したので運動はパスします。

1ヶ月間だけなのでなんとか我慢して苦手な散歩ができると良いのですがさてどうなる事か