最近の日本のニュースを見ていると日本各地いたるところに過疎化による空き家の存在が顕著になりほぼタダ同然で売りに出ているのも沢山存在します。

私は数年前に母親から実家の土地の一部を生前贈与でもらいましたが日本で生活するつもりもないのでそのままスルーして子供達に譲渡して住みたい子供が勝手に家を立てればと思いそのように話しました。

とはいえ少し興味もあるのでどのくらいの値段でどんなタイプの家が建つのか興味があり見ていると小型でバカンス期間だけ住むつもりの家でも最低5百万円ほどかかります。

今私の土地は原野扱いなので税金はいりませんがコンテナハウス、テント以外の家を建てると税金もかかるので其れならば安い田舎のユースのような所を回れば国外に別荘を持つよりも安上がりで色々なところが見学出来るのでお得ではないかと考えるようになりました。

もちろん親から譲り受けた土地は私のルーツなので処分する気はありませんがそこに石碑でも建てておけば手入れも要らずベストなのかと思っています。

さてそんなおり日本の空き屋情報などを見ると過疎化により特に辺鄙な農村、漁村などにはたくさんの空き家が存在し、非常に安価で販売されているにも関わらず買い手が付かずにそのまま朽ち果てる家も沢山存在します。

また中には相続したことさえ知らない子孫たちも沢山存在して朽ち果てた建物の解体などもままならない地方自治体も沢山存在します。

さて私自身はコロナ明け久し振りに日本の冬〜春を2ヶ月ほど満喫しました。

元々出かけるのが好きでは無いのと一人きりの帰国という事もあり実家と50メートル先の兄の園芸店、その他近場のスーパーなどで過ごしどこにも遠出しませんでしたが滞在は満足でした。

歳をとると新しい経験よりも子供時代の地元の思い出が沢山脳内に浮かび其れを今と対比するような脳内活動が起きます。

ちょうど牛が一度胃の中に送り込んだ食物をもう一度噛み直すような感覚なのかもしれません。

さてここからが本題ですが今日本ではオーバーツーリズムが問題になっていますがこの現象はスペインではすでに10年以上前から起きています。

日本のように第二次産業に競争力があれば観光客を減らしても問題はありませんがほぼ全てが第三次産業に頼っているスペインでは観光客はお金のなる木です。

そのためにはこのニーズを減らさずに客を分散させることが必要です。

そのためには客の一番集まるモニュメントなどに関連つける別の場所をオファーしていかに客を分散させるかに気を遣います。

今のところ其れが功を奏して観光客の数は増えながらも一極集中は避けることが出来ています。

こんな事を考えながら思いついたのが日本の牧歌的で風光明媚な田舎の廃屋を最低居住可能レベルまで修理してユースホステルのような活用法はできないものかと考えました。

そこで働く従業員は地元出身で昔から現代までの村の歴史を語ることができ、地産地消の食材を提供できる地元出身のコックさんなど村の事なら何でもわかる人たちで固めた宿泊施設を作り、これをチエーン化して農村、山村、漁村など全国的規模で展開すれば一度限りでない客も見込めると思います。

また外国人だけでなく日本人にも興味を持たれるのではないかと考えます。

大きな建造物、歴史的な場所だけではなくとも何も存在しない無の空間の侘び寂び説明でき、其れを相手に感じさせることができればそこは立派な観光地です。

ただこの説明ができるのはその土地で生まれ育った人のみが出来ることです。

地産地消は何も食べ物だけではありません人材も地産地消でいきたいものです。

誰か営業センスのある人に一度考えてもらいたいものです。