暖かくなって来ると家庭菜園にも沢山の害虫がやって来ます。
昔仕事をしていた時代はあまり園芸をする時間も余裕もなく、また毎夏家族で1ヶ月ほど日本に帰国していたので夏の終わりにバルセロナに戻りそれでもテラスで生き残っている植物はサボテンとゼラニュウム、そして種がどこからか飛来して生えた雑草くらいです。
そしてまた秋に何かを買い足し、夏に全滅するの繰り返しでした。
その後子供達が大きくなり誰かが家に残る場合も出て来ましたが花の時期を除けば私以外は皆あまり興味がないので良くてもかろうじて生き残っているという状態でした。
また全員がこちらにいるときも春先などは知らぬ間に小型の害虫が飛来したのか生まれたのはわかりませんが突然大量に発生していて気がついた時には時すでに遅しということもよくあります。
昔短期間ですがオックスフォードに住んでいた時下宿したのがパキスタン夫婦がオーナーの家でしたがいわゆるイギリスの田舎のザ・イギリスという感じで可愛らしい家が横に並び表に小さな庭があり家の裏には家庭菜園ができる規模の畑がついていました。
またほとんどの家の表の鉄製の塀にはつる薔薇が植えられていました。
その頃の園芸雑誌にはバラの手入れは退職後しかできないと書いてありましたがその理由は出勤前に害虫の発生を確認して、退社後に対策を取ろうとしてもすでに手遅れになるとのことでしたが、今その言葉が身に染みています。
特に葉の裏に多く発生するのでなかなか見つけるのが難しいのですが最近は毎朝目を覚ましたら、コーヒーカップを持ちながらテラスを一回りするのが日課になっています。
また最近は葉野菜の栽培も始めたので農薬をあまり使いたくない事もありネットで色々検索すると安全な害虫対策用自家製の重曹、酢、ニンニク、コーヒーなどに植物油、キッチン石鹸および自然由来の石鹸を混ぜたものなどがあります。
という事でいくつか試してみましたが案外効き目があります。
またコンポストも行ってはいますが見た目は同じようでも植物を植えてみるとその成長度が違う場合もあるので今はコンポストで作った土壌の品質向上を目指しています。
そんな事で色々調べていてたどり着いたのがこの納豆菌培養液です。
中には乳酸菌と納豆菌を一緒にするような話もありますが納豆菌の方が格段に強いので共存はできないのではないかと思います。
納豆は20年ほど前から趣味で製造しているので我が家には昔(10年前)に購入した粉状の納豆菌がまだ残っています。
今でも時々思い出したように納豆をこの菌で作りますが全然劣化していません。
ネットで納豆培養液の作り方を見ると期限の切れた納豆を使うとかなかなか面倒です。
納豆菌を自宅に持っている人はそんなにいないと思われますがもし大量に作るのであればこちらの方が便利です。
写真の納豆菌の粉末は90gですがこれで納豆がおよそ10トン製造できます。
価格は一万円ほどでしたが確かもっと少ない量でも販売していたと思います。
匂いも全くない白い粉を一日前に水道水を入れカルキを抜いてからそこに耳かき一杯の納豆菌を入れ小さじ一杯の砂糖などを入れよく振った後日の当たる場所におけば発酵が始まります。
毎朝蓋を緩めガス抜きと同時に新しい空気を補充すれば四、五日で納豆培養液の完成です。
これを小分けしてまた水、糖分を補充すれば永遠に納豆培養液が作り出せます。
この方法は納豆を使うよりも100倍手軽で製造過程で納豆臭もしませんが完成時には納豆の匂いがします。
その時が製造完了時の見分け方です。
また製造時にペットボトル一杯まで水を入れると酸素不足になるので少し隙間を開け、毎日蓋を開け換気が必要です。
納豆菌培養液の効能は自分ではまだ試していませんがもし其れが有効であるならばこんなに簡単に出来る土壌改良剤もそんなに存在しないので是非皆さんにも情報共有したいと思い書いています。