す。

毎週末、夜の10時頃になるとスペインの公共放送でその週に話題になった政治経済を含むテーマの特番が組まれます。

夕食も終わりまったりした時間帯と同時に翌日が休日なので多分女房の憩いの時間のようです。

私は既にに退職して毎日が日曜日なので特に観たいとも思いませんが現役時代は色々なお客さんに対応するためにその時の日本のトレンド、スペインのニュース、世界界情勢などをテレビラジオなどから収集することが習慣になっていたので今でもこの特番のテーマ音楽を聴くと体が反応してついテレビの前で足を止めます。

ただスペインの場合は野党、与党が拮抗しているため報道には偏りは見えません。

日本の場合は今自民党以外の政党が政権を担うことは不可能ですが報道が何故か皆左寄りと言うのも不思議ですが戦後お互いがなあなあの関係のまま何となく共存している特殊な関係なのかも知れません。

どうも自民党とは左から右まで全てを包括し清廉潔白議員からドロドロ議員、本人だけが自己陶酔している議員などありとあらゆる議員たちが共存できる空間を醸し出している特異な政党なのかも知れません。

これをうまくまとめるとギネスに認定されるかも知れません。

さて今週は権力の座にある政治家たちがコロナ蔓延初期に家族、知人、などの事業家に便宜を図ったという話が主体でしたが現在、スペインの場合は政権政党が独自に政権を組めず連立になり野党第一党が単独では一番多くの投票率を誇っています。

また政権政党は政権を確保するためにカタルーニャ州独立党の党首で今、その取り巻きとベルギーに逃れているあの時のカタルーニャ首長に政府として恩赦を与えましたが三権分立に反するとして今最高裁でこの事案が扱われていますが政党がそのバランスに応じて最高裁の裁判官の数を決めるシステム自体が茶番です。

もしかしたら政治は壮大な茶番なのかも知れません。

この話を聴きながら日本で観た国会中継などを思い出してみるとこれらが見事にリンクしました。

まず国、地方自治体のために政治を志すと言う議員はいますが本心からのものはほぼ皆無です。

殆どの人は己の栄達のために議員を目指しますがこれは上級公務員も同じであり己のためです。

その地位についてから暫くして何となく自分の活動範囲が見えて来るとこれ以降の行動を模索しますがここから先は私企業に就職した新入社員と同じ行動と欲望です。

これらは世界共通で自分の力でまず自分の取り巻きから便宜を図りその中での評価を求めます。

議員になるからには己の欲望を抑制してでも公益を追求するというのは投票する人の願望でしかありません。

これが人間の性です。

性善説は一旦何処かに置いてこれらの事ができないシステムを作ることはそんなに難しい事ではありません。

昔から政治家を含め不正をする人の行動パターンは歴史を見てもすごく分かりやすくなっています。

ただ人種により少し行動パターンが変わりますがそれは誤差範囲です。

今のAIを使えばすぐに対応策はできるはずですがそんなことをすれば議員の旨みが無くなってしまうので誰も動きません。

ここで考察してみたのですが今までの歴史の中で市民、国民のために尽力した政治家はどのくらい存在したかと言う事です。

ほとんどは己の栄華のための努力であり、その中で評価される人はそれがたまたま国民の望む方向と一致しただけの話です。

これが現実です。

これがスペインの政治特集を見ながら思いついた事です。

勿論これは素人の見解なので本当のところは分かりませんが真実とそんなに乖離しているとは思われません。