私は以前もTPPに反対する趣旨の意見を書きましたが、今でもその考え方は変わっていません。TPP加盟国のGDP比を見ると日本とアメリカで9割を占めます。つまり。これは事実上アメリカとのFTAであること。それを踏まえたうえで重要なのは、①日本は内需大国であり輸出はGDPの1割程度、②自動車や電化製品など工業製品には利益があるとされているが、現地生産しているので実は関税を撤廃しても利益は無い、③日本の全品目平均関税率はすでに世界一低いこと。
加えて、食糧安全保障は近年、外交・防衛の一分野として捉えるようになってきています。食料を他国に依存しないようにすることが、国の安全保障に大きく関わるからです。先進諸国のほとんどがすでにこうした観点から食糧自給率の向上政策をとっています。
TPPはアメリカの輸出増大・雇用増大政策の一環として主張されているもので日本にメリットはありません。日本においてもしっかりとした根拠に基づいた議論がなされることを望みます。
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