まして、激しさを増す広布前夜の三災七難と戒壇の大御本尊を憎む第六天の魔王の障碍を思えば、新御宝蔵は次のようにすべきであります。
まず、徹底した活断層調査を行い、詳細な副断層の有無を確認した上で新御宝蔵の建設場所を慎重に選定する事。
次に、建物全体に最新の三次元免震システムを採用し、地面と建物を完全に切り離し、地盤の揺れを伝えにくくする事。
これによって、地震の揺れを10分の1程度に減衰する事が可能なのであります。
また、戒壇の大御本尊の台座にも免震装置を設け、建物の免震で抑えきれない残留震度を急襲する二重免震構造にする事。
さらに、万全を期するために耐震・耐火に加え、温度と湿度を厳密に管理できる環境制御機能を備えた極めて高い耐荷重・耐衝撃性を持つ重厚な収蔵シェルタ―式のお厨子に大御本尊を安置して秘蔵厳護し奉る事。
すでに日本を始め世界の主要博物館の一部では重要な文化財等を守るためにこうした多重防護システムが採用されております。
しかし、これでもなお十分とは言えない。富士山噴火の可能性もあります。
あるいは、大石寺からわずか26kmの陸上自衛隊富士駐屯地に敵基地攻撃能力を持つ高射程ミサイルが配備された今、中国等の攻撃を受けるリスクも否定できない。
あるいは、害意ある悪人らが高性能の爆発物やAI制御の自爆型ドローンを利用するかもしれない。
これら不測の事態を全て織り込まなければいけません。
戒壇の大御本尊の御安危に関しては「想定外でした」という事が絶対にあってはならないのであります。
宗門僧侶の多くは「戒壇の大御本尊は必ず守られるから大丈夫」と高をくくっております。
しかし、あらゆる事態を想定し、大御本尊を厳護し奉る事こそ仏弟子としての最大の責務であります。
あるいは「部外者が口を出すか」などという僧侶もいる。
しかし、戒壇の大御本尊は大聖人様が全人類に総じて授与されたものであれば、部外者も何もない。
全人類にとってかけがえのない大御本尊にてましませばこそ、危機意識の薄い宗門に対し「今こそ、その喫緊の責務を果たすべし」と申しているのであります。
昨年初頭私は浅井先生の弟子として御遺命の国立戒壇の宣旨と新御宝蔵の建設という2つの大事を要請したにもかかわらず、早瀬管長は何もしようとしなかった。
それどころか、宗門僧俗をして大忠誠を貫き通された浅井先生の臨終の相についてあり得べからざる悪質極まる謗言を吹聴させた。
罰はたちまちに現われ、わずかその2ヵ月後に青森県の宗門僧侶が当時高校生だった女性に対する不同意性交等罪並びに児童ポルノ禁止法違反で逮捕・起訴され「日蓮正宗のエロ坊主」などと世間の嘲笑を買い、宗門の信用は瞬く間に地に落ちてしまいました。
しかしそれでも早瀬管長は動かなかった。
さる7月27日の総幹部会で「凋落の一途をたどる宗門の姿こそ御遺命違背の罰である」として私は重ねて国立戒壇の正義宣旨と新御宝蔵の建設をすべき事を叫びました。
すると、その翌日に熊本地震が発生したのであります。
あの大地が大波のごとく躍る激甚の揺れを見て、あるいは倒壊・破損したおびただしい建造物を見て、あるいは、地表に現われた断層を見て、戒壇の大御本尊の御安危を深く憂えざるを得ませんでした。
「大聖人様の『急ぎ決断せよ』との現たる御説法が早瀬管長には聞こえませぬか」と言いたい。
早瀬管長は昨年の登座20周年祝賀会の席で「私といたしましては登座して20年を過ごしてきましたが、その間、ただ年を重ねるだけで何もできませんでした」と正直な感想を述べていましたが、もうこれ以上の不作為は許されません。
今生最後の御奉公として御遺命たる国立戒壇の宣旨と完璧なる新御宝蔵建設を決断されん事をここに忠心より訴えるものであります。