で今のこの大聖人の仰せの中で、ことに現代人に分からないのは「諸天善神のその働きによって災難が起こる」という事がわからない。「諸天善神とは一体何だ」「おとぎ話のように聞こえるじゃないか」と。
ですから、そういう世間の常識におもねて、学会あたりでも「諸天善神」という事を説けないですね。「諸天」なんて存在を例え話みたいにしておる。これは間違い。
諸天の存在がハッキリわからなければ、大聖人様の仏法を論ずる事ができない。全ての仏法が空しくなってしまいます。
それほど諸天の働きという事は大聖人様の御化導において重要な事であります。
で「諸天」というのはどういう事か、この宇宙は、十界によって成り立ってる。
「この大宇宙には、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上・声聞・縁覚・菩薩・仏という十界の生命が厳然と存在しておる」と。
これは私達の心にも具わってる「瞋れば地獄」「喜ぶは天」とか、これは、人界諸具の十界でありまするが、大宇宙にもその十界がある。
そのうちの(私達は人間界でありまするが)「諸天というのは天上界である」
仏法守護の功徳によって天上界の大果報を得てる。諸天もまた成仏を求めてるんですね。
「その成仏の大法が南無妙法蓮華経であり、それをお弘めあそばす大聖人様を諸天は守護する」という事なのであります。
で、諸天というのは「大梵天王・帝釈天王・日月・四天」というような名でもって呼ばれております。
ところが「この諸天というのは目に見えないではないか。そんなものは存在しないんだ」という事でもって否定しているわけでありまするが「目に見えないからそんなものは存在しない」といって否定するのは、これはまことに非科学的で、思い上がりも甚だしいものですよ。
人間の智恵なんてそんな大したものじゃない。本当にわかっている事はわずか。わからない事だらけですね。海の底の事だってわからない。地球の内部の事だってわからない。いかにいわんや、宇宙の事なんてわからない事だらけですね。
たまたま人間に生まれて「人工衛星を飛ばす」なんて言っておりまするが、あんな物は、地球の周りに虻が飛んでいるみたいなものだ。本当の大宇宙の事は何一つわかってません。
それが証拠には「ダークエネルギー」「ダークマター」という物がある。(これは「暗黒エネルギー」「暗黒物質」と訳されておりまするが)やっとこのような事がわかったのは10年前です。
星とか銀河なんていうのを構成している物質というのは、全宇宙の質量の中で4%といわれております。あとの96%はこの「暗黒エネルギー」「ダークマター」っていうんでしょう。
「暗黒エネルギー」というのは宇宙の膨脹に関わる一番大事な要素。これが宇宙全体の73%。「暗黒物質(ダークマター)」が23%。合わせて96%。
残りの4%で星や銀河を作ってる物質がある。
でこれほど膨大な宇宙を占めてる巨大な「ダークエネルギー」「ダークマター」この事の存在がわかったのはつい10年前ですよ。
じゃあそれまで、みんなが「見えない」「わからない」と否定しようとなんだろうと、これは、厳として存在しておる。
「この『諸天善神』という事の存在もかくのごとし」という事であります。
で諸天の中でもその中で見える物がある。それは、大聖人様が「日月だ」「太陽と月は見えるんだ」と『四条抄』にこう仰せになっておられます。
「諸天の中にも、我らが目に見えて守護し給うは日月天なり。いかでか信を取らざるべき」
と『四条抄』に仰せになってられる。