『報恩抄』に宣給わく
日本乃至漢土・月氏・一閻浮提に人ごとに有智・無智をきらはず、一同に他事を捨てて南無妙法蓮華経と唱うべし。
此の事未だ弘まらず。一閻浮提の内に仏滅後二千二百二十五年が間一人も唱えず。
日蓮一人南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経と声も惜しまず唱うるなり。
例せば風に従って波の大小有り、薪によって火の高下有り、池に従って蓮の大小あり、雨の大小は龍による、根深ければ枝しげし、源遠ければ流れ長しと云う是なり。
周の世の七百年は文王の礼孝による、秦の世程もなし始皇の左道なり。
日蓮が慈悲曠大ならば、南無妙法蓮華経は万年の外未来までも流るべし。
日本国の一切衆生の盲目を開ける功徳有り。無間地獄の道を塞ぎぬ。
本日は、日蓮大聖人様が御年32歳の建長5年4月28日、始めて日本国において三大秘法の本門の題目を唱え出だされた大事な立宗の日であります。
よって、只今謹んで御報恩のために勤行会を奉修させて頂きました。
建長5年4月28日の夜明け、大聖人様はただ御一人で太平洋を一望する房総半島南端の清澄山の頂にただお立ちになられた。
折から太平洋上からゆらゆらと朝日が昇る。
その昇る朝日に向かって始めて「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経」と唱え出だし給うたのであります。
その力強く朗々たる御声は宇宙法界十方に響き渡ったのであります。
まさに、三世十方の諸仏の根源たる久遠元初の自受用身末法に出現し、文底深秘の三大秘法をもって全人類をお救い下さるその御化導の最初がこの立宗であったのであります。
まことに、日本及び全世界の一切衆生を仏に成さんと不退の大誓願を胸に抱き、朝日に照らされて金色に輝く大聖人様の御尊容を偲び奉れば、ただひれ伏して合掌するのみであります。
そして今、日本国中は広布前夜の総罰によって新型コロナウイルスの猛威におののいておりまするが、その中でこの4月に全顕正会員は大聖人様の不退の大誓願を拝し奉って、全員で健気な弘通に励みました。
その結果、三万を超える大折伏が成し遂げられた事、まことに御報恩の一分にも当たるかと思えば有難さでいっぱいであります。