健康寿命を短くする、要介護状態にする病気の第1位はご存じでしょうか?

それは、「認知症」です。

認知症は誰でもなりたくない病気です。
また、家族の方が認知症になると、周囲が苦労することになります。
どうしたら予防できるのでしょうか?

最新の研究では以下のことが挙げられています。
1.十分な睡眠をとる
認知症では脳内にアミロイドβが蓄積して発症すると考えられています。
起きているとアミロイドβは増え、睡眠中に脳内のアミロイドβは脳の血管から脳外に排出されます。
認知症予防に必要な睡眠時間は、約 5.5 時間程度と言われています。

2.運動をする
運動は脳を活性化し、BDNF(脳由来神経栄養因子)の分泌を高めることが分かっています。
あまり運動の習慣のない方は簡単なもの、たとえば散歩・ラジオ体操などから始めていただいても良いと思います。

3.食事に気をつける
血管性認知症は脳出血・脳梗塞など脳血管障害から起こります。
動脈硬化は脳血管障害のリスクになります。
動脈硬化の予防として動物性脂肪を少なくし、青魚を摂ることをお勧めします。
ポリフェノールは脳にたまったアミロイドβを排出しやすくする効果が動物実験で確認されています。
リンゴ、ブドウ、ベリー類、クルミ、ピーナッツ、ウコン、コーヒー、緑茶、ココアなどに多く含まれます。

4.コミュニケーション
人と交流することも重要です。
会話をすることで脳の血流が促進されます。

5.社会参加をする
仕事・趣味・ボランティアなどを通じて社会参加をすることは認知症予防に役立つと考えられています。

当院では認知症予防の鍼灸治療を行っています。
主にMCI(軽度認知障害)の方が対象です。
最近忘れっぽい、記憶力が低下しているなど気になる方はご相談下さい。