fender USA 70年代 後期のシリアルの謎 | ★

    

70年代後半…77年からのお話なんですが

S7※※※※~みたいなシリアルじゃないですか?
でS8とS9はじまりがあって。

Sはセブンティーの意味でその次に来る数字が年数なので
S7はセブンティーセブンで77年、S8はセブンティーエイトで78年と読むみたいな…。

30年くらい前?25年くらい前はこう考えられていたんです(確か)

でも最近(といっても何年も前)違うぞと…。

S7シリアルなのに79年のポットが使ってあったり、PUが使ってあったり…。
そうするとS7シリアルでも出荷は79年になりますよね。

どういう理由でなったかはわからないんですが…
憶測では、大量生産時期ですからたくさん作って、どんどん作って…
その時あったパーツを使って、足りなくなったら補充して…。

そんな感じだったんじゃないでしょうか?(あくまで憶測)

でもこれだとシリアルのシールの理由がなぁって思っちゃいますが…。

ただ、ホントこれは調べないとわからない。

78年だと思って見たら
77年ポット
79年PU
79年ボディデイト
78年ネックデイト

とかよくあるそうです。

この場合は一番新しい年式のパーツが出荷された年と考えられて、上記状態でしたら「1979年」製と表記されるようです。

まぁ当たり前といえば当たり前なんですが、新しいパーツの年式より前に出荷されることはあり得ませんからね。

このあたりのFenderの年式を完璧に判別は非常に困難のようです。

もうちょっと前も難しい気がします。

ちょっとテレキャスターを調べていたんですが、スタッガードPU(PUのボビンの高さがばらばらのPU)の最終製造年が1974年のようです。
でもネック裏プレートは1976年だったりします。
ポッドも1974年でした。

こういう場合も上記と同じ考えで、ボディーとネックは1976年に作ったけど、パーツはずっと余ってたPUとポットを使った…と推測するようです。

このブログにも書いたことがありますが、いつか生まれ年のギターが欲しいなぁと思ってはいるのですが、こういうことを調べだしたら、本当に1978年かどうか判断が難しいので購入するのは難しいのかな?とも思ってます。

まぁボディが78、ネックが78でパーツ類が77だったら78年製造の78年出荷だとは思うので、こういった個体だったら買ってもいいかなとは思いますが…。

ボディデイト、ネックデイトは見えにくい、擦り切れてることが多いですから…非常に判断に苦しむんじゃないかな?と思ったりもします。

あとは70年代の後半がどうしてあんなに高くなってしまったのかも購入の気持ちにストップをかけちゃいますね。

ちょっと前まで10万円台、20万円台は当たり前だったのに、50万円近くなてることもあります。

70年代のギターは大量生産の上、完成された60年代の物を何とか新しく作ろうと色々試行錯誤しているのがよく見えるのですが…(マイクロティルト・3点止めとか、パンケーキ構造とか)
とにかく重かったり、アンプに繋ぐとカーンと前に出てくれるのはいいところですけど、生音は非常にシャリシャリだったり。
どうもビンテージという言葉が似合わない気がします。

先日機会があったので63年のDUOSONICを弾いたんですけど、軽いし、ホント木が乾いて全体が振動して、生音でも気持ちいい音でした。
いいギターだなぁって思いました。

そういった感覚があるので、70年代のギターってどうなんだろう?とは思っているのですが、もちろんいいのがある事も知っているので、当たりはずれが多いといった方がいいのですかね?
買うなら試奏必須かなと…。

そうするとメルカリやヤフオクで買うのが難しくなるので、高い金額になっちゃう・・・。

非常に難しい話だなぁと思いました。



以上


それでわ。