最近でこそあまり読まなくなりましたが、以前の私は、子どもの発達に関する本をとにかく読みまくっていました。
その中のどれかに「自閉の子は人間とは話せなくても、ロボットとなら会話できることがある」という趣旨のことが書かれていました。
もはや出典は思い出せませんが。
確かどこかの病院では、実際の治療にロボットが使われているのだとか。。。
※先ほど試しに 「自閉 ロボット」 で検索をかけたらそれなりにヒットしたので、ご興味ある方はトライしてみてくださいね※
それと通底する話のような気がしますが、息子も、パペットなんかを使いながら会話すると饒舌になる感じがあるんですよね。
無視することなく、力むこともなく、とても素直に話してくれるというか。
これ、私もなんとなくわかる気がしてしまうんだなあ。私にもその傾向があるからでしょうかね。笑
人間の表情って「情報過多」なのかも。
目線とか。ちょっとした表情のゆがみとか。小さなことがいろいろ気になる。。。
その点、パペットやロボットは表情が動かないから話すのが楽なのかもしれません。
先日息子と一緒に折り紙をしていたのですが、その際になぜかこんなお面を作ってみました↓
流れで私がこれを身につけて息子と話してみたのですが、やっぱり会話が長く続くんです。
(私がお面をつけて、息子の顔をじっと見つめる)
息子「誰ですか?」
私「・・・(無言)」←何も考えてない
息子「もしかして、座敷わらしですか?」
私「はい。座敷わらしです」(何でもいいや)
息子「どうしたんですか?」
私「悩みがあるんです。私には友達がいないのです。どうしたら友達ができますか?」
息子「えーっ!そんなの『友達になろう』って言えばいいじゃん」
私「そうすれば友達になれるんですか?」
息子「なれるなれる。それで一緒に遊べばいいんだよ。『鬼ごっこ』とかすればいいんだよ」
私「『鬼ごっこ』ってなんですか?」
息子「えーっ。知らないの?鬼がいて、走ってタッチするんだよ」
私「私はどうすればいいんですか?鬼に挨拶をすればいいんですか?」
息子「違う!鬼から逃げるんだよ。タッチされたら鬼になるから」
私「タッチされて鬼になったら、どうしたらいいんですか?」
息子「そうしたら、誰か他の人にタッチすればいいんだよ」
私「わかりました。やってみます」
息子「うん。そうすれば友達になれるよ」
私(ついでにいろいろ聞いてみよう)「○○君にはお友達はいるんですか?」
息子「うん。いるよ」
私「誰ですか?」
息子「○○ちゃんだよ」
私「その子は女の子ですか?」
息子「うん。そう」
私「何をして遊ぶんですか?」
息子「手をつないで走ったりとか」
私「今日も遊びましたか?」
息子「遊んだよ」
私「○○ちゃんとは何かお話はしましたか?」
息子「○○ちゃんは、『二人だけで遊ぼうね』って言うんだよねー」
私(そうなのか。驚き)「そうなんですね。男の子のお友達はいますか?」
息子「男の子はいないかなあ。」
私(まだ男の子の友達はいないのか)「そうなんですね。男の子のお友達もできるといいですね」
息子「そうなの?」
私「女の子と男の子と、両方いると良いと思いますよ」
息子「わかった」
私「明日は男の子とも遊べますか?」
息子「うん」
(会話はまだまだ続く…)
これ、母親が生身で向かい合って話しても、こんな風には会話が続かない気がします。
お面をつけたから楽に話してくれたというか。
人間以外のものとばかり話せても不思議ちゃんになってしまいますが、会話の練習台としては良い気がします。
お面を徐々に小さくしていくスモールステップなんかもアリかも。考えると楽しいーー。笑
ぬいぐるみを使うとかでも良いと思うので、ご興味ある方はお試しくださいね。
人間以外の何かを介することで、普段以上に喋ってくれるかもしれません