「平行遊び」でいいんだ~!《4歳9か月》 | 息子の成長日記☆発達障害改善中!

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息子は2歳半で「自閉症スペクトラム(ASD)の疑い」と言われました。親目線で見るとADHDの傾向もあります。
そこから療育をスタートさせ、ABA、身体からのアプローチ、感覚統合、栄養療法など様々な方法を実践してきました。
息子の成長を記録する日記です。

我が家では現在、週1回のABA個別セラピーを受けていますが、その内容には「プレイスキル」の練習というメニューも組まれています。

 

プレイスキル=遊びの技術

 

プレイスキルを習得するために、セラピストさんはいろいろなゲームを使ったりしながら息子と遊びます。トミカやプラレールで遊んだり、ブロックで何かを作ったり、最近ではオセロなんかもやっているらしい。

 

 

・・・こう言葉で書くのは簡単ですが、セラピストさんには本当に頭が下がります。

 

 

私もやるぞーっ!と意気込んで息子と遊んだことが何度もありますが、10分もするとあくび連発、そのうちに私がスマホをいじりだし、息子は一人で遊び続けるというのがだいたいのパターン。

お恥ずかしい。

 

 

というのも、息子と一緒に遊ぶというのはかなり難しいのです。

どう関わっていいのかイマイチわからないんですよね。

 

「こうやって遊ぼうよ~」と誘っても拒否されたり、無視されたり…

息子は別に、私がいなくても一人で遊び続けるし(←車を走らせるとか単純な遊びですが)、そこに無理に介入しようとしてもうまくいかないし。

 

 

同じような悩みは主人も抱えていたらしく、いつだったか主人がセラピストさんにこんな質問をしていました。

 

 

パパ:

息子はプラレールが好きなので私も一緒に遊ぼうと思うのですが、なかなかうまくいきません。息子は単純な構造でただ走らせるのが好きらしいのですが、自分としてはもっと面白い遊びがあることを教えてあげたくて、線路を複雑に組もうと誘ったり、陸橋を作ったりするのですが、息子は全然乗ってこないし、嫌がって壊そうとしたりします。どうやったらうまく一緒に遊べるんでしょうか。

 

 

セラピストさん:

お父さんはどんどん自分でいろいろなものを作って、息子くんの隣で遊べばいいと思いますよ。「平行遊び」みたいな感じです。息子くんは見ていないようで見ています。無理に一緒に遊ぼうとしなくても、隣でお父さんが遊ぶ様子を見て少しずつ覚えるはずです。

 

 

 

そっかー!!それでいいのか。

目から鱗だわ。

 

 

隣で聞いていて、私はこれで随分と気が楽になりました。

 

 

以来、息子と遊ぶときは無理に一緒に遊ぼうとせず、隣で「平行遊び」らしきことをしています。

 

例えば先日は公園の砂場が貸し切り状態だったので、ほとんど関心を示さない息子をよそに私は山をつくり、トンネルを掘り、そこに水を流して「やったー。川になった~!」と叫び、土手を固めて…とせっせと作業をしていたら

 

↑これは私の作品

 

 

息子が「僕にもやらせて~!」と言ってバケツに水を汲んできて川に流し始めました。

 

ふふふ。

作戦どおり。

 

 

 

家の中で息子が絵を描いているときは、私も隣で絵を描きます。

 

ついこの間まで息子はひたすら乗り物の絵しか描きませんでしたが(長方形に丸を4つつけて「電車だよ~」みたいな)

 

隣で私が人や動物を描いたり、太陽や雲や花を描いたりしていたら、いつの間にか息子も少しずつ描けるようになってきました。

 

以前、息子に抵抗されながらも必死になって絵を教えようとしたこともありますが、この「平行遊び」をしているほうが身についている感じがします。

 

今は「俯瞰した絵」が描けるようになってほしくて、例えば運動会で子ども達が玉入れをしている様子だとか、遠足でお芋ほりをしている絵だとかを私がせっせと描いています。

息子が描けるようになる日は来るかしら…?

 

 

 

そう言えば最近は、プラレールでも少し複雑な線路を組めるようになってきました。こちらはパパの平行遊びの成果でしょうね。

 

 

 

調べてみると、遊びには発達の段階があるんですね。

以下はウイキペディアからの引用↓

 

①何もしない行動(Unoccupied behavior)
②1人遊び(Solitary play) 近くで遊んでいる子どもが使っているのとは異なるおもちゃで1人で遊んでいる。他の子に近づいたり、話しかけたりしない。
③傍観的行動(Onlooker behavior) 他の子の遊びをみている。声をかけたりはするが遊びそのものには入らない。
④平行遊び(Parallel play) 子どもは独立して遊んでいるが、他の子の用いるおもちゃに似たおもちゃで遊ぶ。おもちゃを用いて行う活動は他の子に影響されない。
⑤連合遊び(Associative play) 他の子と遊ぶが、基本的に子どもは自分のやりたいようにやっており、自分の興味をグループに従属させることはしない。
⑥協同あるいは組織的遊び(Cooperative or Organized supplementary play)何らかの目的のもと組織化されたグループで遊ぶ。仕事や役割の分担がある。

 

 

 

一緒に遊ぶというのは、上記プロセスの⑤とか⑥をいきなり始めようということなのかもしれません。

でもそこに到達するためには、急がば回れで、その前の段階を徹底してやることが良いのかも。前の段階の遊びをたくさんやれば少しずつステップアップできるのかなと感じています。

 

こちらのサイトにも遊びの援助の仕方が載っていてとても参考になりました。

 

 

 

なお、セラピストさんは「平行遊び」をしているわけではないと思います。

強化子を使いながらいろいろな「連合遊び」や「協同遊び」に取り組んでいて、上手に遊べようになったら私たち親にその内容を教えてくれるらしいです(→まだ教わっていないので、上手に遊べてないんだと思います)

プロにはプロにしかできないことがあるのでしょうね。ありがたい。

 

 

 

 

文中のセラピストさんからのアドバイスは、ABAの視点からというよりは、一般の保育の視点からのものだったと理解しています。

 

なんにせよ、私にはとても貴重なアドバイスでした。

平行遊び、徹底的にやりましょう!!!!

 

 

 

 

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