ディスカバリー号、遂に解体・撤去。※後日追記・訂正版 | のほほん日記

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平々凡々が大好きな自由人のおっさんの、身の周りで起こった出来事などを綴っております。

おっさんのブログに( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

 

既に忘れ去られているであろう、

福岡県は北九州市、八幡東田(やはたひがしだ)にあります

只今絶賛解体・撤去中の

宇宙をテーマに展開していたテーマパーク、

スペースワールド跡地ですが、

 

おっさんの大雑把な目視確認のみの話ですが

ザ・ターン、大観覧車、

ヴィーナスGP(だったっけ?)の解体が終わりまして

次に何を解体するのかな?とか思っておりますと

 

スペースワールドの象徴のひとつ

スペースシャトルディスカバリー号の

原寸大模型(全高60m)

近日中に解体・撤去される。

先日、新聞に掲載されておりました。

 

おっさん自身、

ディスカバリー号は一番最後に解体・撤去されると

思っていたので、まだ解体・撤去されていないものもあるので

ちょっとだけ困惑しておりますよ?

 

スペースワールドが閉園する時に

資金集めする時の

スペースシャトルの原寸大模型、

10億円で譲ります。

と言う金額は、蓋を開ければ

補修費を含めた金額なのだそうで、

 

2018年に土地所有者の

新日鐵住友金属へ所有権が移ってから

北九州市も、

なんとか残せないか努力しようとしたが、

流石に市民の血税の中から、

スペースシャトルの原寸大模型1機の為に

10億円以上の補修費を出すってのは、

後に起こりうる維持費も考えると

議論以前の問題だった様で。(当然と言えば当然ですが。)

 

所有権の取得を断念。

今回の解体・撤去へ至ったそうです。

※ここから後日追記です。

跡地を次に利用するイオンさん曰く

100歩譲って残して

次の新施設建てたところで

ミスマッチと言う意味で

景観が悪くなるので、

ディスカバリー号の撤去はよ。

なんだと。

(…もっと言い方があるだろうに。)

※後日追記終わり。

 

簡単にディスカバリー号を懐古しますと…

開園当初は、名物の原寸大模型として君臨し

多くの来場者を迎え、記念写真を撮る人も多く

定期的に、打ち上げイベントを開催して

園内のお客さんを盛り上げておりました。

 

途中からヴィーナスGPが

取り囲む様に陣取っていたので、

単体で撮影する事は困難に…。

 

今はヴィーナスGPも解体・撤去されて、

ディスカバリー号全体を間近で写真におさめる事が出来るので

 

単体で撮影出来なかった人や、

開園時を懐かしむ人達の為に

現場周辺をバリケードなどで隔離し、

1日で良いので

正真正銘、最後のお別れ会みたいなイベントを

開催してくれないかな~…。

とか、(勝手なことを)思う訳で御座いますよ?

 

Wikipedia先生によりますと…

 

実際のディスカバリー号は、

1984年~2011年まで活躍したオービタ(※1)の1機で、

NASAでの型番はOV-103

スペースシャトル計画で最期まで活躍したのは

4号機のアトランティス。

 

先の痛ましい事故である

チャレンジャー号(初号機と同時期に製造、後に改良された)

2003年のコロンビア号(2号機)の空中分解事故後の

あとを引き継ぐ形で打ち上げられた機体で

試作機であるエンタープライズ号を含め

6機作られた(※2)うちの、

3号機がこのディスカバリー号になります。

 

現在は

アメリカはワシントンにある

国立宇宙博物館の別館で

その実際の勇姿を拝む事ができるそうなので

日常英語が堪能かつ、

お金と時間に余裕がある人は是非。

 

スペースワールドにある原寸大模型は

打ち上げ後2秒経過したもの。

なので、

実際は待機中みたいに、まっすぐ立っているのではなく

少しだけ打ち上げ用のブースター側に傾いておりまして。

(決して設置時の重心を考慮しての傾きではありません。)

開園時の建設設置費は『永遠の謎』とされており

あくまで実物大の『模型』なので、

機器類、計器類は入っていないハリボテだが

 

軌道船のメインブースターノズル内側に

照明と噴射ギミックが内蔵されているので、

光と勢いよく出される煙に音響が加わっての

発射時の雰囲気を擬似体感する事が可能であった。

※開園当時から、ディスカバリーカウントダウンとして

園を代表するイベントのひとつ。

実際見たのですが、その姿は圧巻の一言。

(ちなみに当時のおっさんは高校生…)

(※1)オービタ(オービター)。

日本語で軌道船(きどうせん)。

『スペースシャトル』とは実際は

外部燃料タンク(オレンジ色の部分)

個体燃焼補助ロケット(2本の白く細長いロケット部分)

軌道船(宇宙飛行士や貨物を搭載する部分)

全部を含めた総称であり、

構成するモジュールの内、実際に宇宙と地上を行き来する

宇宙船本体部分の事を、オービタ(オービター)と言います。

 

(※2)製造された6機

・OV-101エンタープライズ号

(Enterprise,OV-101)

試作機で宇宙飛行機能無し。

ガンダム解説っぽく言うと、「空気のあるとこ専用機。」

推進装置も持たないので、滑空試験(訓練)に使用されていた。

その際は

ボーイング747を改造した専用旅客機の上に

マウントする形で上空へ行き

切り離す事で滑空しつつ着陸する。

本当はアメリカ合衆国の憲法発布200年を記念して

『コンスティテューション号』と言う名(日本語で憲法という意味)

になるはずだったが、

SFドラマの「スター・トレック」のファン等からの熱い要望で、

劇中に登場する架空の宇宙船と同名である

「エンタープライズ」と言う名になる。

結局チャンスに恵まれず、大気圏外へ出る事はなかった。

 

ニューヨーク、イントレピッド海上航空博物館に展示中。

 

・STA-099 OV-099 チャレンジャー号

(Challenger,STA-099 OV-099)

エンタープライズ号と同時期に製造され、後に改造される。

10回目の打ち上げ時、打ち上げを見物する大勢の人達が見守る中

外部燃料タンク内の固形燃料同士を遮るO(オー)リングが

外れたのが原因で、打ち上げ73秒後に大爆発。

木っ端微塵に大破。搭乗者全員が犠牲になる。

 

報道当時は全世界に大々的にかつ

何度も報道されたので、

おっさん世代で知らない人は、少ないと思われる。

 

・OV-102 コロンビア号

(Columbia,OV-102)

エンタープライズ号は試作実験機な為

実際に宇宙へ行った、最初の機体になり

日本人宇宙飛行士の向井千秋さんが搭乗した事で、

記憶に残っているであろうコロンビア号。

その後の2003年、

打ち上げ時に外部燃料タンクから剥がれ落ちた

スーツケース位の大きいパネルが

軌道船の左主翼の耐熱パネルに深い傷を入れており、

それが原因で、帰還時の大気との摩擦熱で翼が大破。

そのまま全体に広がり、空中分解。搭乗者全員が犠牲になる。

 

・OV-103 ディスカバリー号

(Discovery,OV-103)

今回のおっさんのブログネタにもなった機体。

日本人の野口聡一さんが搭乗したディスカバリー号。

1988年のチャレンジャー号の事故

2003年のコロンビア号の事故

事ある毎に不死鳥のごとく宇宙へ飛び立つ大役を担い、

宇宙で活動中に断熱材が剥がれるトラブルがあっても

無事に帰還する(奇跡にも似た)根性を持った

まさに『守護神的機体』と言える。

(…って、幾らネタ元でも褒め過ぎか。)

 

・OV-104 アトランティス号

(Atlanthis,OV-104)

1985年10月に初飛行後、2011年7月の

スペースシャトル計画のラストフライトまで任務をこなした、

ひとつの区切りとして有終の美を飾った4号機。

改良により、宇宙を初飛行した

2号機のコロンビア号よりも3t軽量化されるだけではなく

製造期間の短縮にも成功している。

1995年ロシアの宇宙ステーション「ミール」の

修理の為にドッキングしたのも、このアトランティス号。

 

ケネディ宇宙センターで見学可能。

宇宙での活動を再現した形で見栄えが良い

43.21度で展示されており、360度眺める事が可能。

 

・OV-105 エンデバー号

(Endeavour,OV-105)

チャレンジャー号の事故による機体減少を受けて

『エンタープライズ号を改修するよりも経費が安い』

と言う(大人の事情な)理由で、

スットクされていたスペアパーツを用いて

製造された5号機。

初飛行は1992年5月で、2011年6月の引退まで

25回の飛行をこなした。

日本人宇宙飛行士とも縁が深いのも、この機体の特徴で

毛利衛さんを始め、若田光一さんや土井隆雄さんと共に

宇宙へ行って、無事帰還させている。

退役後は

ロサンゼルスのカリフォルニア科学センターに展示されている。

 

ネタがネタだけに、解説の方が本編よりも長くなるだけでなく

調べながら書いたんで

結構時間がかかってしまいました。(合掌)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほな、またねー。