国際柔道連盟によるルールで
主に月次などの試合は進行されていると思うのですが
今のルールってどうなってんのよ?
と思っている学生柔道から離れた
オヤジ(社会人)柔道家の人も多いかと。
変更されるかもしれないのですが
【2014年6月現在】での話で
試合に出る方目線で気を付けておいて頂きたい所を
ちょっとご紹介したいと思います。

柔道着に関しては(基本は)
IJF認定の物で背中にゼッケンを付けた物と言うのは
たまに月次でも選手であれば常識ですし
定着していると思うので割愛します。

【テクニックの価値】
『一本』にもっと価値を。と言う事で
相手の背中が畳につく際に本当にインパクトがある場合のみ
その技が『一本』とみなされます。
例えば
巻き込み技で畳を撫でる様に転がっての場合は
『一本』とならない場合があり
背負い投げ等で畳に叩きつける感じであれば
確実に一本となる。
と言う感じ。

取りが受けをコントロールして投げた場合の
上位側面が畳に着地した場合は『有効』になる。
【ブリッジの姿勢での着地】
背負い投げなどで投げられた際
受け(技をかけられた側)のブリッジ姿勢での着地は
全部取り(技をかけた側)の一本となる。
ブリッジ使用での技からの逃げと
頚椎への危険性をなくすのが目的なのだとか。
【罰則】
1試合において指導は3回まで。
4回目に指導を受けると反則負けになる。
『指導』は相手のポイントにはならない。
技によるスコアがポイントとなり
試合終わりでスコアが同等の場合に
指導が少ない方が勝ちとなる。
スコアと指導が同等の場合
試合時間無制限のゴールデンスコアになるが
最初に『指導』を受けた選手が負けになる。
指導は試合中その場で受けるので
1回1回開始場所に戻らなくて良いが
4回目の指導…
つまり反則負けの場合は
両選手は開始場所に戻り
審判に開始場所で4回目の指導を宣言される。
※ある意味選手お互いが指導を何回受けたか
覚えておかなくてはならない…のか?
【主な『指導』を受けてしまう行為】
1.両手を使用して相手の組み手を切る行為。
2.組まれるのを防ぐ為に、柔道着の端(襟)を隠す行為。
3.クロスグリップの場合は直ちに攻撃し
(技を仕掛け)なければならない。
帯を掴んだ場合、片襟・片袖を取った場合も同じ。
4.素早く組まない、相手に組まれない様な行為を行った選手は
審判によって厳格な指導を受ける。
組手争いで同じ選手が2回相手の組手を切り
3回目に相手の組手を切ると指導になる。
5.袖をピストルグリップまたはポケットグリップした場合
すぐに技をかけないと指導となる。
6.相手の選手に抱きついて投げる行為(ベアーハッグ)は
指導となる。
選手が片手だけでも組んでいる場合での場合は
指導にならない場合がある。
※強制的な裏投げ対策か?
7.腰を曲げた状態で片手・両手で相手を押していて
すぐ攻撃しない場合は
相手をブロックしているとみなして指導対象となる。
8.組むのを避ける、攻撃されるのを防ぐ為だけで
相手の手首や手を持っている場合は指導対象になる。
9.偽装行為には指導が与えられる。(偽装行為とは以下の行為)
・取りが投げる意思のない技を施す場合。
・取りが組んでいない状態で技を施す。
または、技を施してすぐ手を離す。(※いわゆる投げっ放し)
・取りが受けのバランスを崩す事なく1つの技、連携(続)技を施す。
・取りが攻撃を防ぐ為に、相手の脚の間に自分の脚を入れる行為。
10.片足が試合場の外にあり、直ちに技が施されない場合
または試合場内にすぐ戻らない場合は指導対象になる。
両足が試合場に出た場合は指導となる。
相手によって押されて試合場外に出た場合は
押した相手が指導対象になる。
※選手が有効な場所から技を施して
相手が試合場外に出た場合は指導対象にはならない。
【反則負けの罰則が与えられる行為】
立ち技の際、手や腕と称される部分で相手の帯から下を
攻撃する・ブロックするなど全ての行為は反則負け対象となる。
脚(下ばき)を掴んで良いのは
両選手が立ち技からクリアに寝技の姿勢になった場合のみ。
【抑え込み・関節技・絞め技】
1.抑え込みが試合場内で宣言された場合
そのまま試合場外に出ても続行される。
2.抑え込みのスコアは
・有効 10秒
・技あり 15秒
・一本 20秒
3.投げ技が場外で決まって
そのまま抑え込み・関節技・絞め技を施した場合
それらの技は効力があるとみなされる。
寝技の際に受けが反撃して上記の寝技のテクニックを施した場合
それが継続的で(動きが)連動している場合は効力を認める。
4.関節技と絞め技が試合場内で始まり
相手の選手に対してその効果が認められる場合
試合場外に出てもそのまま続行される。
【抑え込み】
抑え込んでいる選手はその身体が「袈裟」「四方」「裏」の体勢
つまり
『袈裟固め』
『(縦・横・上)四方固め』
『裏○○固め』の様な形にならなければならない。
※裏○○系はこれから『有効』となる。
ほかには
・柔道着の規定サイズの徹底。
・試合開始前に選手同士の握手は禁止。
・帯や道着、指を利用しての絞めは禁止。
・試合後は乱れた柔道着をちゃんと正す事。
など外国や異種格闘技から柔道に入って来た人向けのモノが
チラホラ。

ちょっと分かりにくいものや
解釈の違いが出そうな物などありますが
こんな感じで御座います。