甘いマスクの男がひとりたっていた。

「俺の名前はユチョン!ね?!Yでしょ?俺をみてきゅんきゅんしちゃう?」

無表情でじっと彼を見つめると
「あれ?だめ?残念だなー。でもとても・・名前はジェジュンでいいのかな?ジェジュンが気にいったよ」
長いまつ毛を落とした瞳がキラキラと輝いて
甘くてなんともいえない神秘的で魅惑的な彼に
どんな態度をとっていいかわからずにいると・・
その時、ユチョンの肩にうしろからすっと手がかかり
「こんなとこにいたんですか!さがしましたよ!!!」

高く透明で威圧的な声が届いて
「ずっと探していたんですよ。パーティの主役がいなくなっちゃだめじゃないですか!!」
その彼はユチョンを振り仰いで美しく微笑みながら
さりげなくユチョンの手をとった

「さ、パーティにもどりましょう?」
そういうと
彼はちょっと腕に力をいれて
連れていこうとすると
ユチョンは苦笑して
「チャンミン、いま俺振られたとこなんだよ。とてもパーティで騒ぐ気になれない・・それに俺、主役じゃないじゃん」
そういいながら魅惑的な瞳を
ユチョンはジェジュンにむける
その雰囲気にいらつきながら
チャンミンは
「ここはあなたの家でしょう?それに・・僕の中ではいつでもユチョンヒョンが主役です」
そういいながらチャンミンは
ジェジュンに大きな瞳をむけると
思わずジェジュンは視線をはずす・・・。
「ユチョンヒョンを振るなんでいい度胸してますね、どっちの人ですか?!」
その言葉に鋭い威圧的な響きが込められているのを感じて
ジェジュンはびっくりして
うつむきながら様子をうかがっていると
隣にいたジュンスも
まるで猛獣に狙われた子羊のように
ごくんと息をのんでいた。
威圧的な大きな瞳がじーーっと
俺たちを交互に
まるで呪文をかけるかのように
みつめて俺たちは動けない・・。

「チャンミン、そんな顔しないで?!俺はチャンミンの笑顔が好きなんだから」
そういって
チャンミンを見上げたユチョンに
チャンミンは仕方ないといった諦めた様子で
ジェジュンとジュンスに背を向けた。
ユチョンはチャンミンの気がそれた隙に
さりげなくチャンミンを連れ出しながら
俺たちをちょっと振り返り

ここで待ってて?!
声にならないように唇で
言い残しチャンミンと去っていった。