今日は
東京はまだ梅雨入り前で
とても爽やかな空が広がっています
たまにザッと来る雨も心地よく
空気を一掃してくれる様な気分になります
さて
今日の言葉は
一期一会
よく知られています
山上宗二という利休さんの弟子が残した
「山上宗二記」にこの言葉があります
その後、井伊直弼が「茶湯一会集」に取り上げました
一期
とは人の一生涯のことを表します
一会
とはただ一度限りの会合のこと
人間は母親の体内に生命が宿った瞬間から
生まれ
育ち
成長をしながら
やがて人生の最後を迎えます
誰にでもその時は訪れます
その時間の流れは滞る事なく
今この瞬間は二度と繰り返す事はありません
茫々流転の無常の世界を
一回限りのものと精一杯の充実した生き方をするのが
人間なのです
今日でなくてもあの人にはまた明日会えるから。。
と言って先延ばしにすることがあっても
今日という日はもう二度となく
もう二度と会うことが叶わないかもしれません
お茶の世界でとても有名な言葉でもあります。
同じメンバーで集って
同じお茶を飲んで
いつもの様に過ごしている様に思っても
その日と同じお花の飾りではなく
その日と同じ着物ではなく
その日と同じ会話ではなく
同じ日は二度と訪れません
それを心せよということを学びます
ですから
今この瞬間をたった一度きりの今生のことと心得て
精一杯茶を点てる
そしてそれを飲む客もまた
心得て真剣にその気持ちを受け取る
茶道って敷居が高いでしょう。。
とおっしゃる方がいます。
茶の湯の世界は独特で
日本が世界に誇る最上級の究極のおもてなしの世界です
おもてなしとは?
ホストがゲストに跪き
「お客様は神様です」
とまるで神様の様に扱う
そして一方的にサービスを施し
這いつくばる
その様な事ではありません
ここは残念なことに
日本人でありながら勘違いをしている方が多くいらっしゃいます
心理学の世界では
セラピストとクライアントの間にラポールをとると言います
互いに信頼しあい、安心して感情の交流を行うことで
心理的融和した状態のことを言います
ラポールを取るために
相手の表情をよく見たり
言葉を少しおうむ返ししてみたり
相手の気持ちを慮る
その姿勢を前提にして信頼関係を構築します
茶の湯においては
このラポールの心地よさこそが
おもてなしなのです
正式な茶事では
相手のために
何日もかけて準備し
何時間もかけて一生懸命に点前し
たった3口のお茶を味わっていただくために
心を研ぎ澄まして一生懸命準備をします
客はその気持ちを汲んで
心より礼を尽くす
その心の交流こそが
茶の湯のおもてなしです
敷居が高いと感じられた方は
なんとなく、癒し空間でお抹茶飲みたい。
お菓子も食べたい。
と、ふと訪問してみて
真剣に
一生懸命に
長時間にわたり
亭主がお茶の点前をする真剣な姿勢に
敷居の高さを感じてしまった、、かもしれませんね
お腹を満たすのではなく
心を満たすものですから
一生懸命に点前をしてくれて頂くお茶に
美味しかったと
心から感謝する気持ち
それが亭主に伝われば
そこにラポールが生まれ
きっと心地よい空間を作り出すことになるでしょう
日本人の究極のおもてなしの茶の湯の心は
互いに交換する心のキャッチボールです
一期一会の精神には
一期一会の精神で
良い1日をお過ごしくださります様に
