よく、料理人や職人のインタビューで、まず10年は修行してもらわないと、とか聞く。
今、この意味を本当に理解しているのはどのくらいいるんだろう。
若い頃バイトで1年間寿司屋にいた。いちおー店主は(ヤンキー上がりだが(笑))ちゃんと修行した人で、握りに関してはそれなりの技術があった。おかげでその片鱗くらいは知れた。
以来、寿司屋にいけなくなった。
一貫握ったのを見ただけで、その人の腕がわかる。他の料理と違って、技術の比重が非常に重いジャンルだが、驚くことにヘタな職人が意外と多い。
なんだよ、オレよりヘタじゃんか。それとコンビニのオニギリ、どこが違うんだ?てのがゴロゴロいる。目の前でソレを見せられては、残念ながら食べる気が失せる。大げさに言えばファミレスで、生きた肉牛から始まる解体ショーつきハンバーグ出されるような感じ? 感覚としてグロいのだ。しかもネタとか金かかってるから、もったいなくて手を出さなくなった。
(ちなみにあまりカミングアウトしてないが、実は回転寿司というのに行ったことがない。まあ、もうトラウマなんだろうなぁ(笑)。とてもじゃないが入れない。うまいマズイのレベルじゃなく、食い物と認識できないんだ(笑)。たぶん食えばそれなりにウマイんだろう、わかるんだが)
オレの目がおかしいのか?と言う疑念も多少あったが、以前TVで日本有数と言われる寿司職人を見て払拭した。涙がでるほど、うまい。なんであんなことができるんだ?てレベルの信じられない高度な技術を、さらっとやってのける。
なるほど、10年やってやっと駆け出しだ、と素直に納得できた。
人の技術体系とは、ホント恐れ入るほど深い。
どんなジャンルであれ、物作りは感性は一番大事だ。でも、それを支える技術は一朝一夕では手に入らない。
イラストを描かなくなって数年。ここ数点、描き始めてやっと自分が「どれほどヘタになったか」わかるようになってきた(笑)。プロのイラストレーターさんの絵を見て、毎回仰天できるよーになって…ウレシイ(笑)。
あの線が描けるようになるまで、一体何本線を引いたんだろう、あの色を見つけるのに一体何度ヘコんできたんだろう。。そう思えるから、オレはやっぱ絵がスキです。
